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◆ 450kWガスコージェネ「SGP M450」が有する高効率性、省スペース性、優れたBCP機能に高い評価
◆ システムのさらなる普及を通じ、低・脱炭素社会の実現とレジリエンス強化への貢献目指す
三菱重工グループの三菱重工エンジン&ターボチャージャ株式会社(MHIET、社長:梶野 武、本社:相模原市中央区)はこのほど、一般社団法人日本ガス協会(以下、日本ガス協会)が主催する「2022年度技術大賞・技術賞」の最高位である技術大賞を、東邦ガス株式会社(社長:増田 信之氏、本社:名古屋市熱田区、以下、東邦ガス)と共同で受賞しました。MHIETと東邦ガスが共同開発した450kWガスコージェネレーションシステム(以下、ガスコージェネ)「SGP M450」の高効率性、省スペース性、優れたBCP(注1)機能が高く評価されたものです。
2015年から販売を開始したSGP M450は、MHIET製ガスエンジン「GS6R2」を従来型380kWガスコージェネに搭載したモデルです。燃焼の最適化、水冷ターボチャージャ、高効率発電機などの採用による高出力化で、出力400kW級ガスコージェネにおける世界最高水準の発電効率42.0%を実現したほか、2段インタークーラーを採用し熱回収を行うことで総合効率を81.5%(注2)まで高めています。
また、燃焼最適化によりNOx(窒素酸化物)を低減して脱硝装置を不要とし、イニシャルコストの削減とランニングコストメリットの増大を図るとともに、機器配置のコンパクト化により従来品より設置スペースを30%以上削減しています。さらに、空冷式ラジエーターの採用による断水・停電時における定格出力での継続運転性能や、400kW級最高クラスの初期負荷投入率による停電時の高負荷に対する速やかな電力供給能力により、BCP機能の強化を果たしています。
日本ガス協会が1986年から毎年実施している技術大賞・技術賞は、ガス事業およびガス事業者の健全な発展と都市ガスの普及に貢献する技術を表彰するものです(注3)。同賞での受賞は、2019年の技術賞以来3年ぶりで、技術大賞は初めてとなります。
ガスコージェネは、2021年10月に閣議決定された第6次エネルギー基本計画において、カーボンニュートラル実現に向け一層推進するべき分散型エネルギーリソース(DER: Distributed Energy Resources)の一つとして定められています。また今後、大規模災害に対応するレジリエンス(注4)強化に向けてコージェネへのニーズは一層高まることが想定されます。MHIETは、高い発電効率・BCP機能を有するSGP M450のさらなる普及を通じ、これからも低・脱炭素社会の実現とレジリエンス強化への貢献を目指していきます。
- 1災害等で事業活動が中断した場合でも早期に重要機能を復旧させるため、平常時に行うべき活動や緊急時における事業継続のための方法、手段などを事前に策定しておく「事業継続計画」を指します。
- 2回収した熱をすべて温水として利用する全温水回収仕様ガスコージェネの値です。蒸気・温水回収の場合は80.5%となります。
- 3日本ガス協会の2022年度技術大賞・技術賞 受賞一覧について、詳しくは以下URLをご覧ください。
https://www.gas.or.jp/pdf/gijutsu/TechnologyAward20220310.pdf - 4本来は「復元力」、「弾力性」、「回復力」などを意味する言葉で、近年では「さまざまな環境・状況に対し、しなやかに適応し生き延びる力」として使われています。
三菱重工グループについて
三菱重工グループは、エンジニアリングとものづくりのグローバルリーダーとして、 1884年の創立以来、 社会課題に真摯に向き合い、人々の暮らしを支えてきました。
長い歴史の中で培われた高い技術力に最先端の知見を取り入れ、カーボンニュートラル社会の実現 に向けたエナジートランジション、 社会インフラのスマート化、サイバー・セキュリティ分野 の発展に取り組み、 人々の豊かな暮らしを実現します。
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