Press Information
◆ プラグイン電源と冷凍機専用発電機を併用、車両の状態に合わせた自動切り替えでCO2削減と省エネに貢献
◆ 庫内温度などに応じて3つの電力モードを自動選択、ドライバーの作業負荷低減とエネルギー消費量削減を実現
三菱重工グループの三菱重工サーマルシステムズ株式会社(社長:佐々倉 正彦、本社:東京都千代田区、以下、三菱重工サーマルシステムズ)はこのほど、宅配用途に適した配送車両に搭載可能な「プラグインハイブリッド輸送用冷凍ユニットTE20・30シリーズ」で、公益社団法人日本冷凍空調学会(以下、日本冷凍空調学会)の第49回(2021年度)「技術賞」を受賞しました。輸送冷凍ユニットが解決するべき「食の安全を守る輸送品質」「快適な暮らしを守る環境・騒音対応」「顧客の企業活動を支援する経済性」「働き方改革に対応したドライバー負荷低減」の各課題に同時に取り組んだ三菱重工サーマルシステムズの姿勢と、その技術が高く評価されたものです。
宅配用途を中心に国内外で好評を博している本製品のプラグインハイブリッド方式は、商用電源(プラグイン電源)と冷凍機専用発電機のハイブリッドシステムで、走行・停止など車両の状態に合わせ、プラグイン充電、走行充電とバッテリー運転の自動切り替えが可能です。また、冷凍機のバッテリー残量や庫内温度に応じて3つの電力モード(パワーセーブ、高効率、ハイパワー)を自動で選択することで、配送ドライバーの意識に頼らない庫内温度維持と従来比14~54%のエネルギー消費量削減を実現しています。これらの特長により、CO2削減と省エネ、配送ドライバーの作業負荷低減への貢献が可能となります。
日本冷凍空調学会の技術賞は、冷凍空調技術の発展に大きく貢献する優れた技術業績に授与されるもので、その対象は冷凍・空調分野ならびに食品冷凍・低温生物分野・医療分野における新技術です。本製品に対する受賞は、一般財団法人省エネルギーセンター主催・経済産業省後援の2019年度(令和元年度)省エネ大賞における製品・ビジネスモデル部門「資源エネルギー庁長官賞(輸送分野)」に次いで2度目です。
三菱重工サーマルシステムズは今回の受賞を励みとして、さらなるCO2削減と省エネに役立つ技術・製品開発に取り組みます。また、今回の輸送冷凍機事業以外にも、各種プラントのエネルギー効率の向上を図るサーマルエンジニアリング事業、大空間空調の大型冷凍機事業、多様な快適空間を創り出す空調事業、カーエアコン事業など事業領域の広さを生かしたシナジーによる統合技術力で、顧客の多様なニーズに応じた最適なサーマルソリューションの実現に力を注いでいきます。
プラグインハイブリッド輸送用冷凍ユニット
TE20・30シリーズ
三菱重工グループについて
三菱重工グループは、エンジニアリングとものづくりのグローバルリーダーとして、 1884年の創立以来、 社会課題に真摯に向き合い、人々の暮らしを支えてきました。
長い歴史の中で培われた高い技術力に最先端の知見を取り入れ、カーボンニュートラル社会の実現 に向けたエナジートランジション、 社会インフラのスマート化、サイバー・セキュリティ分野 の発展に取り組み、 人々の豊かな暮らしを実現します。
詳しくは:
- 三菱重工グループのウェブサイト: www.mhi.com/jp
- オンラインマガジン SPECTRA: spectra.mhi.com/jp
- YouTube: Discover MHI
- Twitter: @MHI_Group | @MHI_GroupJP
- LinkedIn: Mitsubishi Heavy Industries をご覧ください。