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シンガポール・ジュロン島におけるアンモニア専焼GTCC発電所の開発に向け ケッペル社、三菱重工、DNVの3社が定量的リスクアセスメント実施に関する覚書に調印

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◆ 燃料受け入れから発電所の早期実現まで、3社がアンモニア専焼ガスタービンの安全性について検証
◆ シンガポールのエネルギー部門における脱炭素化への具体的アプローチへ、世界最高水準の技術で支援

調印式の様子

調印式の様子

三菱重工業はこのほど、ケッペル社(Keppel Infrastructure Holdings Limited)の完全子会社であるKeppel New Energy Pte Ltd、リスクマネジメント・認証分野における世界有数のサービス・プロバイダーであるDNVとの間で、シンガポールのジュロン島でのアンモニア専焼ガスタービン発電所の定量的リスクアセスメントに関わる戦略的提携についてのMOU(覚書:Memorandum of Understanding)に調印しました。

これに先立つ本年8月31日には、Keppel New Energyと当社との間で、シンガポールでの100%アンモニアを燃料とするガスタービン・コンバインドサイクル(GTCC)発電所の開発に関する事業化調査(Feasibility Study:FS)を実施するMOUにも調印しています。今回のMOUは、この事業化調査の一環として、DNV主導でアンモニア専焼ガスタービンの安全性調査を実施することにつき合意するものです。

シンガポールでは、燃焼時にCO2を排出しないグリーン燃料を活用した発電設備の導入が急務となっています。本調査を通じて、アンモニア専焼GTCC発電所の建設を前提とした安全性について検証。アンモニアGTCC発電所の早期実現につなげていきます。これは、同国のエネルギー部門における脱炭素化に向けた具体的なアプローチにもなります。

本MOUのもと、ケッペル社はシンガポールにおけるアンモニア専焼GTCC発電プロジェクトの事業開発を担当。三菱重工は、アンモニア専焼ガスタービンの開発を担います。これと並行して、DNVは定量的リスク分析に基づく安全性調査を主導します。

本MOUに調印した、三菱重工GTCC事業部長代理兼海外営業部長の津久井 隆雄は次のように述べています。「アンモニアは水素社会構築の上で鍵を握るものです。当社は過去50年以上にわたり世界最高水準のガスタービンおよび水素燃焼技術の開発を進めており、今回のMOUは、アジア太平洋地域におけるより持続可能なエネルギーの未来に向けて移行しつつ、増大する電力需要を支える最先端ソリューションの追求に継続的に取り組む姿勢を示すものです」。

DNVでEnergy Systems部門のバイスプレジデント兼アジア太平洋地域ディレクターに就くBrice Le Gallo氏は次のように述べています。「DNVは、この影響力のあるプロジェクトの定量的なリスク分析を提供するために、当社の十分に確立されたアドバイザリーおよび水素技術の能力を活用できることを誇りに思います。アンモニア発電は、より持続可能なエネルギーの未来への重要なステップになり得ると考えています。本MOUは、シンガポールのネットゼロとエネルギー移行目標の達成を支援するために、我々の広範な業界経験が役に立つまたとない機会を提供するものとなります」。

三菱重工グループは、カーボンニュートラルへの取り組みを宣言し、「MISSION NET ZERO」のもと、2040年までにCO2排出量をネットゼロにする目標を掲げています。三菱重工は、グループを挙げてすべての事業領域で培った革新的な技術・サービスを活用し、既存インフラの脱炭素化などお客様のニーズに応え、世界のCO2排出量削減をサポートしていきます。


Tags: アンモニア,GTCC,ガスタービン,シンガポール
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