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◆ チョンブリー県で合弁会社ガルフSRC社が運営、コロナ禍のなか関係者の連携で納期守る
◆ 完工を記念して式典を開催、高効率クリーン電源として電力安定供給に貢献
三菱重工業は、タイ最大の独立系発電業者(IPP)であるガルフ・エナジー・デベロップメント社(Gulf Energy Development PCL)と三井物産株式会社の合弁事業会社がチョンブリー(Chonburi)県で進める天然ガス火力発電所の建設プロジェクトで最終4号機を完工し、このほど10月1日に運転開始を迎えました。チョンブリー県とラヨーン(Rayong)県において、それぞれM701JAC形ガスタービン4台で構成される出力265万kWのガスタービン・コンバインドサイクル(GTCC)火力発電設備の建設プロジェクトを2018年にフルターンキー契約で受注したもので、今回の完工・運転開始をもって、チョンブリー県の発電所は完成しました。
発電所の完成を記念した式典には、ガルフ・エナジー・デベロップメント社からDeputy COOのNatcharee Pongrattanadej氏、三井物産の子会社Mit-Power Capitals (Thailand) Limitedからは社長の笹治 純太氏が出席。ガルフ・エナジー・デベロップメント社からは、「当社と三菱重工は10年以上に及ぶ堅固な信頼関係があり、本プロジェクトにおいてもコロナ禍という苦難の中、One Teamで工事を進めてくれました。全4系列が納期通りに運転開始を迎えたことに心より感謝しています」と、当社の建設・エンジニアリング能力に対する最大級の賛辞がおくられました。
当社グループを代表して式典に出席した三菱重工シニアフェローでエナジートランジション&パワー事業本部副事業本部長兼GTCC事業部長の東澤 隆司は次のように述べています。「関係者皆さまの協力により、当初の契約スケジュール通り、無事故で全4系列の営業運転を達成。コロナ禍にありながら、納期通り運転開始したタイ国内唯一のプロジェクトであることを誇らしく思います。また、タイにおけるお客様との10年以上にわたる強固な関係が、本案件と同様にラヨーン県で建設が進められているプロジェクトを成功に導くものと確信しています」。
チョンブリー県の発電所は、首都バンコクの南東約130kmに位置しており、合弁事業会社のガルフSRC社(Gulf SRC Company Limited)(注)が運営しています。初号機は1年半、2号機は1年、3号機は半年間の商業運転をすでに行っており、高い稼働率を誇っています。初号機のM701JAC形ガスタービンでは、実稼働時間(Actual Operating Hours:AOH)8,000時間の達成を実現し、業界内で信頼性の証明とされている指標を打ち立てました。
本プロジェクトにおけるGTCC発電設備は、発電所当たり4系列で、ガスタービン、蒸気タービン、排熱回収ボイラー、発電機などそれぞれ4基で構成されます。コロナ禍で機器輸送や現地指導技術者の渡航などに制約が生じたものの、リモートによる据え付けサポートや代替工法の採用をはじめとした関係者の工夫と努力により、当初の計画通りに工事を進めてきました。
三菱重工は、引き続きラヨーン県の発電所完成に向け全力で取り組むとともに、最新鋭機であるJAC形ガスタービンの普及に一層力を注ぎ、世界各地の経済発展に不可欠な電力の安定確保と環境負荷の低減に貢献していきます。
- ラヨーン県の発電所は、Gulf PD Company Limitedが運営しています。
三菱重工グループについて
三菱重工グループは、エンジニアリングとものづくりのグローバルリーダーとして、 1884年の創立以来、 社会課題に真摯に向き合い、人々の暮らしを支えてきました。
長い歴史の中で培われた高い技術力に最先端の知見を取り入れ、カーボンニュートラル社会の実現 に向けたエナジートランジション、 社会インフラのスマート化、サイバー・セキュリティ分野 の発展に取り組み、 人々の豊かな暮らしを実現します。
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