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MHI-MS、「ES CON FIELD HOKKAIDO」向け可動屋根駆動機構を納入 豊富な納入実績で培ったノウハウを生かし最適設計を実現

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◆ 北海道日本ハムファイターズ新球場の巨大屋根を、24台の台車で安全かつ正確に開閉するシステム
◆ 荷重変化をリアルタイムにモニタリングすることで、より厳しい自然環境下でも安定運転が可能

ES CON FIELD HOKKAIDO(株式会社大林組 提供)

ES CON FIELD HOKKAIDO(株式会社大林組 提供)

三菱重工グループの三菱重工機械システム株式会社(MHI-MS、社長:池田 直昭、本社:神戸市兵庫区)は、北海道北広島市で2023年3月に開業する開閉式屋根付き天然芝球場「ES CON FIELD HOKKAIDO(エスコンフィールドHOKKAIDO)」の可動屋根駆動機構をこのほど納入しました。同施設の設計・施工を担う株式会社大林組(本社:東京都港区)から受注していたもので、約1万トンの屋根を支持する24台の台車が約250mのレールに沿って走行することにより、片道約25分で屋根を開閉する仕組みです。

MHI-MSは、世界最大級の可動屋根を有する球場の構造計画初期から駆動機構の検討に取り組むことで大荷重に耐える強度を確保したほか、気象変化に対する開閉運転の安定性、地震などの外部要因に対する安全性向上といった最適設計を実現しました。これにより、従来は運転を見合わせていた厳しい自然環境下でも状況に応じた運転が可能となります。具体的には、台車の荷重変化をリアルタイムにモニタリングすることで、これまでの風速による運転可否の判断だけでなく、積雪などの荷重変化による影響を組み合わせた柔軟なしきい値により、運転速度の選択や運転可否の判断を自動制御します。

また、遠隔からの可動屋根駆動機構の監視・運用支援を可能とする新開発の統合管理支援ツール「IMST®(Integrated Management Support Tool)」(注)を導入しました。これにより、MHI-MSが保有する試験設備・機械設備の開発・設計・保守など豊富な保有技術とDX技術を融合し、設備のスマート化の促進や蓄積した運転データの使用による最適なメンテナンス提案などが可能となります。

プロ野球パ・リーグに所属する北海道日本ハムファイターズの新球場ES CON FIELD HOKKAIDOは、天然芝では日本初となる開閉式屋根付き球場です。屋根を開閉することで芝の育成を促すほか、室内でありながらも屋外のような開放感を実現します。敷地面積は5ha、収容人数は約3万5,000人で、周辺環境との調和を考慮して建物中層部に複数のテラスを設けるなど、地域に溶け込むデザインが採用されています。

MHI-MSは、このES CON FIELD HOKKAIDOのほかにも、「福岡PayPayドーム」(福岡市中央区)における可動屋根駆動機構や、スタジアム・メインアリーナ・コミュニティアリーナという3種類のステージを生み出す世界最大級の空間拡張システムを採用した「さいたまスーパーアリーナ」(さいたま市中央区)における大型駆動機構など、多数の納入実績を有しています。これらの実績を通じて蓄積した豊富なノウハウを生かし、今後もあらゆる顧客ニーズに対応した優れた製品を提供することで、お客様の事業価値向上に貢献していきます。

  • IMST®はMHI-MSの登録商標です。
約1万トンの屋根を支える24台の台車

約1万トンの屋根を支える24台の台車


Tags: 文化・スポーツ・レジャー施設
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