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MHIET、「コージェネ大賞2022」の技術開発部門優秀賞をDaigasエナジーと共同受賞 ガスコージェネレーションパッケージ「SGP M850」の開発

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◆ 発電出力850kWで世界最高クラスとなる41.9%の高い発電効率と優れたBCP性能に高い評価
◆ 新規性や先導性、省エネルギー性などに優れたコージェネシステムへの表彰制度、式典は2月3日に実施

ガスコージェネレーションパッケージ「SGP M850」

ガスコージェネレーションパッケージ「SGP M850」

表彰式の様子

表彰式の様子

三菱重工グループの三菱重工エンジン&ターボチャージャ株式会社(MHIET、社長:梶野 武、本社:相模原市中央区)は、大阪ガス株式会社(以下、大阪ガス)の100%子会社であるDaigasエナジー株式会社(本社:大阪市中央区、以下、Daigasエナジー)と共同で、一般財団法人コージェネレーション・エネルギー高度利用センター(コージェネ財団、理事長:柏木 孝夫氏)が主催する「コージェネ大賞2022」の技術開発部門における優秀賞を受賞しました。

コージェネ大賞は、新規性・先導性・新規技術および省エネルギー性などにおいて優れたコージェネレーション(コージェネ:熱電供給)システムを表彰することにより、コージェネの有効性について社会への認知を図るとともにコージェネの普及促進につなげることを目的とした表彰制度です。MHIETとDaigasエナジーは今回、世界最高クラスの高い発電効率と優れたBCP(注1)性能を実現した800kW級ガスエンジンコージェネレーションパッケージ「SGP M850」を新たに開発した点で高い評価を受けたものです。2022年度の表彰式は、東京都千代田区のイイノホール&カンファレンスセンターで2月3日に行われました。

SGP M850は、MHIET(当時、三菱重工)と大阪ガスが2003年に共同開発し、これまで多数の導入実績がある発電出力815kWガスエンジンコージェネレーションシステム(以下、従来型コージェネ)を大幅に改良したものです。燃焼の最適化や高効率部品の採用などにより、出力アップと効率アップを両立し、発電出力850kWで世界最高クラスの発電効率41.9%を実現しています。また、パッケージ内機器レイアウトの最適化により従来型コージェネと同一スペースでの設置が可能であるほか、停電発生時にはガスを燃料として発電を継続し必要な設備に電力を供給するBCP対応機能も備えており、エネルギーの安定供給に貢献します。

近年、省エネルギーや低・脱炭素化を推進する観点に加え、停電時にBCP対応を実施する観点からもコージェネへの期待が高まっていることから、新規導入ニーズへの対応はもちろん、東日本大震災前に国内で導入された従来型コージェネの更新需要へも対応できるSGP M850に高い期待が寄せられています。MHIETは、今回の受賞を契機とし、天然ガスの高度利用および分散型電源の普及を推進し、低・脱炭素社会の実現と社会全体のレジリエンス(注2)向上に貢献していきます。

  • 1BCP(Business Continuity Plan)とは、災害や有事に備える事業継続計画のことです。
  • 2強靭性、回復力、弾力性などを意味し、具体的には災害に強いインフラの整備、早期復旧のための事業者との連携強化、情報発信の強化などといった取り組みを指します。

Tags: コージェネ,エンジン
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