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「三菱重工グループ生物多様性宣言」を策定 自然共生社会の実現を目指し、生物多様性や自然資本の保全・回復に努める

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三菱重工業はこのほど、自然共生社会の実現を目指し、生物多様性(注1)や自然資本(注2)の保全・回復に向けた当社グループの取り組みを推進するため、「三菱重工グループ生物多様性宣言」を策定しました。

現在、生物多様性や自然資本の急速な損失が国際的に認識されています。2022年12月に開催された生物多様性条約(CBD:Convention on Biological Diversity)第15回締約国会議(COP15)において採択された「昆明・モントリオール生物多様性枠組」では、2050年ビジョンとして「自然と共生する世界」、2030年ミッションとして自然を回復軌道に乗せるために生物多様性の損失を止め反転させるいわゆる「ネイチャーポジティブ」が掲げられました。

当社グループの事業活動は、生物多様性や自然資本から生み出されるさまざまな恩恵に依存して成り立つと同時に、生物多様性や自然資本に対しさまざまな影響を及ぼす可能性があります。当社グループとしても、「昆明・モントリオール生物多様性枠組」を踏まえ、ネイチャーポジティブの重要性を深く認識するとともに、2050年までに自然共生社会を実現することを目指し、以下の各項目について取り組むことを宣言したものです。

  • 「当社グループの事業活動が生物多様性や自然資本にどのように依存しているか、また、どのような影響を与えているかを把握します」
  • 「製品の研究開発、設計、原材料の調達、製造、輸送、使用、サービス、廃棄に至る事業活動の全ての領域で、生物多様性や自然資本への負の影響の低減に努めます」
  • 「生物多様性の損失と気候変動が相互に密接に関連することを認識し、生物多様性の損失を気候変動と同様に経営の最重要課題の一つとして位置づけます」
  • 「生物多様性や自然資本の保全に資する社会貢献活動に取り組み、地域の創生や自然の回復を促します」
  • 「生物多様性や自然資本への取組みをより効果的なものにするために、様々なステークホルダーと連携・協働し、知見を共有します」
  • 「環境教育を通じて、全グループ員の生物多様性や自然資本に対する意識の向上を図ります」

三菱重工グループは、生物多様性や自然資本の保全・回復に向けた取り組みを推進し、持続可能な社会の実現に貢献していきます。

  • 1すべての生物の間の変異性のこと。種内の多様性、種間の多様性、生態系の多様性を含む。
  • 2植物、動物、水、大気、土壌、鉱物など、私たちにさまざまな恩恵をもたらす天然資源のこと。
    自然資本の健全性や安定性は生物多様性によって支えられている。

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■生物多様性関連イニシアチブへの参画

  • 経団連生物多様性宣言イニシアチブ
    本イニシアチブには、「経団連生物多様性宣言・行動指針(改訂版)」を構成する7項目のうち複数の項目に取り組む、あるいは全体の趣旨に賛同する273社・団体(2023年3月31日時点)が参加しており、当社も参加企業の一社として生物多様性の取り組みを推進しています。
    -経団連生物多様性宣言イニシアチブ
    https://www.keidanren-biodiversity.jp/

■当社グループの生物多様性への取り組み事例

  • 種子島でのアカウミガメ保全調査
    当社グループのロケット打上げ輸送サービス事業の主要拠点である種子島において、2015年度より、認定NPO法人アースウォッチ・ジャパンが主催する「種子島のアカウミガメ保全調査」を支援しています。アカウミガメは、世界的に絶滅が危惧されており、種子島は日本で2番目にアカウミガメの産卵が多い地域でありながら、これまで保全のための個体識別調査がほとんど行われてこなかったため、本調査がアカウミガメの生態の解明、ひいては保全につながることが期待されます。
    -アースウォッチ・ジャパン
    https://www.earthwatch.jp/


Tags: 生物多様性,サステナビリティ
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三菱重工グループについて

三菱重工グループは、エンジニアリングとものづくりのグローバルリーダーとして、 1884年の創立以来、 社会課題に真摯に向き合い、人々の暮らしを支えてきました。
長い歴史の中で培われた高い技術力に最先端の知見を取り入れ、カーボンニュートラル社会の実現 に向けたエナジートランジション、 社会インフラのスマート化、サイバー・セキュリティ分野 の発展に取り組み、 人々の豊かな暮らしを実現します。

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