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三菱重工がシンガポールのセムコープ社向けに水素を活用したGTCC発電設備を受注
M701JAC形ガスタービンを中核とする出力60万kW級設備としてジュロン島で稼働へ

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◆ ジュロン・エンジニアリングとのコンソーシアムによりEPC契約を締結、2026年までの運転開始を目指す
◆ 水素社会への移行に備え、最低限の改造工事により将来の水素混焼率向上が可能

契約調印式の様子

契約調印式の様子

三菱重工業は、シンガポールを拠点にエネルギーおよび都市計画関連事業を手掛けるセムコープ社(Sembcorp Industries Limited)グループが同国ジュロン(Jurong)島に計画する水素燃料に対応した60万kW級のガスタービン・コンバインドサイクル(GTCC)火力発電設備を受注しました。現地のプラント会社であるジュロン・エンジニアリング社(Jurong Engineering Limited:JEL)とのコンソーシアムにより、このほどEPC(設計・調達・建設)契約を締結したもので、2026年までに稼働する予定です。

同発電所は、セムコープ社がジュロン島に建設予定の多目的センターに設置され、同島の企業に向けて電力と蒸気を供給します。今回の契約において、当社は最新鋭機であるM701JAC形ガスタービンや蒸気タービンなどの主要機器を供給するとともに、長期保守契約(LTSA)も締結しました。JELは、現地工事、BOP(Balance of Plant:発電所の付帯設備)供給を担当。また、将来の水素混焼率引き上げを見据え、最低限の改造工事で対応できるよう工夫します。

セムコープ社のシンガポール・東南アジア担当CEOコー・チャプ・キョング(Koh Chiap Khiong)氏は、今回の契約について次のように述べています。「セムコープ社は、シンガポールのお客様に安定した信頼性の高い電力を提供することに尽力しています。この発電所の開発により、ジュロン島の発電施設は性能が向上し、水素混焼によりCO2排出量削減への道が開かれます。三菱重工をはじめとしたパートナーと緊密に協力して、水素を脱炭素化の手段として活用し、持続可能な未来に向けて前進することを楽しみにしています」。

また、三菱重工のGTCC事業部長代理兼海外営業部長である津久井 隆雄は次のように述べています。「当社は、シンガポールに持続可能なエネルギーの未来を構築するという共通の目標に向けて取り組む中で、セムコープ社と提携できることを誇りに思っています。エネルギー産業の発展に伴い、水素など低炭素の代替エネルギーを優先して発電することが不可欠です。水素に対応したガスタービンにより、天然ガスから水素への移行に貢献できることを楽しみにしており、この取り組みを推進したセムコープ社のリーダーシップを称賛したいと思います」。

三菱重工は、シンガポールの水素対応インフラを発展させるため、同国の官民にわたる電力事業者と今後も緊密に協力していくとともに、高効率で信頼性の高いGTCC発電設備の普及を通じて、世界各地の経済発展に不可欠な電力の安定供給とエネルギーの脱炭素化に貢献していきます。


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三菱重工グループは、エンジニアリングとものづくりのグローバルリーダーとして、 1884年の創立以来、 社会課題に真摯に向き合い、人々の暮らしを支えてきました。
長い歴史の中で培われた高い技術力に最先端の知見を取り入れ、カーボンニュートラル社会の実現 に向けたエナジートランジション、 社会インフラのスマート化、サイバー・セキュリティ分野 の発展に取り組み、 人々の豊かな暮らしを実現します。

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