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◆ 今後2年間にわたり、2050年までのカーボンニュートラル達成を掲げるマレーシアの国家目標を支援
◆ 長年培ってきたTNB Genco社とのパートナーシップをさらに拡大
三菱重工業はこのほど、マレーシア最大の発電事業者Tenaga Nasional Berhadの子会社であるTNB Power Generation Sdn. Bhd.(以下、TNB Genco社)との間で、クリーンエネルギー技術に関する調査と情報交換を行うMOU(Memorandum of Understanding:覚書)に調印しました。このMOUは、マレーシアのエネルギー転換を促進し、2050年までのカーボンニュートラル達成という同国の目標を支持するものです。
本MOUにより、当社はTNB Genco社と、クリーン発電に関する3つの重点分野である「水素の製造・輸送・貯蔵および関連インフラを含む水素とアンモニアのバリューチェーン構築」「火力発電所におけるカーボンフリー燃料の専焼・混焼技術」「CO2回収」に関する共同調査を行います。また両社は、マレーシアにおけるクリーン発電の推進をはじめとする特定分野に関する経験や技術的ノウハウ、情報などを共有します。
今回の協業は、マレーシア国内でTNB Genco社が計画する、水素対応技術を備えた高効率ガスタービン・コンバインドサイクル(GTCC)を導入する技術的実現可能性の検討から始まります。これは、当社とTNB Genco社双方の技術的な専門知識を活用し、持続可能なエネルギーソリューションの展開を図る上での先駆的なプロジェクトとなります。
三菱パワーアジア・パシフィック社長の隠土 朗大は次のように述べています。「三菱重工は1960年以来、マレーシアの発電事業に積極的に貢献してきました。同国のネットゼロ・エミッション目標の実現を加速する、革新的なエネルギー技術を共同で探求するために、TNB Genco社とのパートナーシップを強化することを楽しみにしています。本MOUは、マレーシアだけでなくアジア・パシフィック地域全体のパートナーが持続可能な未来を実現するのに役立つ技術を開発するという、我々のコミットメントを再確認するものです」。
今回のMOU調印は、TNB Genco社との長年にわたる協力関係を深化させるとともに、マレーシアが目標に掲げる2035年までの石炭火力発電容量50%削減およびCO2排出量35%削減、さらに2050年までのネットゼロ・エミッション達成に向けた取り組みを強化するものとなります。三菱重工は今後も、世界の電力業界全体のニーズである低・脱炭素化および性能向上に向けた提案に努め、電力の安定供給と環境負荷の低減に貢献していきます。
三菱重工グループについて
三菱重工グループは、エンジニアリングとものづくりのグローバルリーダーとして、 1884年の創立以来、 社会課題に真摯に向き合い、人々の暮らしを支えてきました。
長い歴史の中で培われた高い技術力に最先端の知見を取り入れ、カーボンニュートラル社会の実現 に向けたエナジートランジション、 社会インフラのスマート化、サイバー・セキュリティ分野 の発展に取り組み、 人々の豊かな暮らしを実現します。
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