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MHIAEL、航空機エンジン「PW1100G-JM」の初整備を完了
エアバス社製A320neoシリーズ向けに

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◆ 今後も順調な増加が見込まれる「PW1100G-JM」へのMROニーズに対応
◆ 従来エンジンと比べ燃費向上・騒音低減を実現した最新鋭のエンジンで、当社は開発・製造にも参画

航空機エンジン「PW1100G-JM」初整備完工記念式典の様子

航空機エンジン「PW1100G-JM」初整備完工記念式典の様子

三菱重工グループの三菱重工航空エンジン株式会社(MHIAEL、社長:牛田 正紀、本社:愛知県小牧市)は、30年にわたるPW4000およびV2500の整備で培った経験や知見を生かし、エアバス社製A320neoシリーズ向け航空機エンジン「PW1100G-JM」の整備を完了しました。これは、MHIAELとして整備するPW1100G-JMの初号機となります。本事業は、一般財団法人日本航空機エンジン協会(JAEC:Japanese Aero Engines Corporation)を通じて開発・製造に参画する航空機エンジンの国際共同事業です。

7月6日にMHIAEL小牧北工場で開催された初整備完工記念式典には、航空機エンジンの製造を手掛けるインターナショナル・エアロ・エンジンズ社(IAE:International Aero Engines, LLC.)およびJAECから来賓が列席されました。IAEのGTF Engines Aftermarket,Vice PresidentのMarc Meredith氏は今回の整備について次のように述べています。「整備能力立上げはエアライン顧客にとって重要なものであり、MHIAELの今後の整備能力増強に期待しています」。

PW1100G-JMは、2万4,000~3万3,000ポンド(107kN~147kN)の推力を有し、低圧回転軸に組み込まれたギヤによって、従来エンジンと比較して大幅な燃費向上と騒音低減を実現した最新鋭の航空機エンジンです。PW1100G-JMが搭載されるエアバス社製A320neoシリーズは、120~200席クラスの最新型機で、民間旅客機として世界最大の需要を誇ります。これまでに確定発注された約3,800機のうち、エンジンが選定された機体の約半数にPW1100G-JMが選ばれており、A320neoシリーズの販売台数、運航台数ならびにPW1100G-JMへのMRO(Maintenance,Repair & Overhaul:修理・整備)ニーズは、今後も順調に増加する見込みです。

MHIAELは今後も、航空機エンジンのMRO事業を拡大していくとともに、航空機を利用するお客様の安心、安全に寄与するための技術力や信頼性を向上し、国際社会に貢献できるサービスを提供していきます。


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三菱重工グループは、エンジニアリングとものづくりのグローバルリーダーとして、 1884年の創立以来、 社会課題に真摯に向き合い、人々の暮らしを支えてきました。
長い歴史の中で培われた高い技術力に最先端の知見を取り入れ、カーボンニュートラル社会の実現 に向けたエナジートランジション、 社会インフラのスマート化、サイバー・セキュリティ分野 の発展に取り組み、 人々の豊かな暮らしを実現します。

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