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オクラホマ州グランドリバーエネルギーセンター向けにガスタービン発電設備を受注 米国公益電力会社GRDAと2度目の契約を締結

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◆ 米国初のM501JAC形ガスタービンによるシンプルサイクル運転で、運転柔軟性と起動迅速性を提供へ
◆ 10月2日に現地で契約調印式を開催、石炭火力発電設備をリプレースし2026年に運転開始

契約調印式の様子(写真提供:GRDA)

契約調印式の様子(写真提供:GRDA)

三菱重工業は、オクラホマ州最大の公益電力会社であるGRDA(Grand River Dam Authority)と、オクラホマ州チョートー(Chouteau)にある同社の火力発電所「グランドリバーエネルギーセンター(Grand River Energy Center)」向けに、最新機種であるM501JAC形ガスタービン1台を供給する契約を正式に締結しました。発電所の石炭火力発電設備をリプレースするかたちで「第4号施設」として稼働予定のこのJAC形ガスタービンは、米国で初めて急速起動が可能なシンプルサイクルで運転されるもので、需要の変動に応じた電力の供給が可能です。

本契約は、2023年10月2日にグランドリバーエネルギーセンターで契約調印の式典が行われ、発電設備の中核機器供給に加え、長期保守および遠隔監視の実施も含まれます。2024年1月に建設工事に着手し、2026年4月までに運転を開始する予定です。

GRDAがグランドリバーエネルギーセンター向けに当社に発電設備を発注したのは、2017年秋に運転を開始した50万kW級のガスタービン・コンバインドサイクル(GTCC)発電所「第3号施設」に次いで2回目で、両社の長期的な信頼関係が契約に結び付いたものと言えます。第3号施設には、米国向けに初受注したM501J形ガスタービンが設置され、高い効率と信頼性を合わせ持った設備として稼働中です。

第4号施設に納入されるガスタービンは、1985年に稼働した同エネルギーセンターの第2号施設(49万2,000kWの石炭火力発電設備) に代わるものです。老朽化した発電効率の低い石炭火力発電所を廃止し、よりクリーンな天然ガス火力発電所に置き換えることで、環境負荷が低く信頼性の高い電力の長期的な供給を可能とし、将来的には水素混焼または100%専焼に対応することもできます。

三菱パワーアメリカのビル・ニューサム(Bill Newsom)社長CEOは、次のように述べています。「石炭火力発電所を当社の先進的なガスタービンに置き換えることで、GRDAは、よりクリーンで柔軟かつ信頼性の高いエネルギー供給への継続的なコミットメントを示すこととなります。GRDAとの長期的な関係は、10年近くにわたり培われた相互の信頼から生まれました。我々は、GRDAに高品質の技術とサービスを提供するコミットメントを今後も継続してまいります」。

三菱重工グループは、高効率で信頼性の高いガスタービン発電設備の普及に一層力を注ぎ、世界各地の経済発展に不可欠な電力の安定供給に寄与するとともに、エネルギーの脱炭素化を促進することで地球環境の保全に貢献していきます。


Tags: ガスタービン,石炭火力
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