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三菱造船、フジトランス コーポレーション向け ロールオン・ロールオフ貨物船「ふがく丸」の命名・進水式を下関で実施

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◆ 1997年に三菱重工業長崎造船所で竣工した現「ふがく丸」の代替船として就航予定、2024年4月に引渡し
◆ 省エネ船型や陸上電力受電装置の採用により、省エネと環境性に優れた最新鋭船に

231031 「ふがく丸」命名・進水式の様子

「ふがく丸」命名・進水式の様子

三菱重工グループの三菱造船株式会社(社長:北村 徹、本社:横浜市西区、以下、三菱造船)は31日、株式会社フジトランス コーポレーション(社長:系井 辰夫氏、本社:名古屋市港区)から受注して建造中であるロールオン・ロールオフ貨物船(RORO船)の命名・進水式を、山口県下関市の三菱重工業下関造船所江浦工場で行いました。「ふがく丸」と名付けられた本船は、今後、艤装工事、試運転などを経て2024年4月に同社へ引き渡された後、1997年から現在まで活躍する三菱重工業長崎造船所建造の現「ふがく丸」の代替船として就航する予定です。

全長約165m、幅27.6m、総トン数約1万3,000トンの本船は、トレーラーシャーシ50台と乗用車1,511台を同時積載可能です。船首には垂直ステムを採用して推進抵抗を低減、高効率プロペラや低摩擦塗料の採用と併せて燃費を大幅に改善しました。また、機関室内に装備した陸上電力受電装置と港に設置予定の配電装置を接続することで、船内の発電機を停止することができ、将来的な着岸中のゼロエミッションを実現します。

さらに、現行船に比べて船幅を拡大した上で、トレーラー区画の構造を工夫して柱をなくすことにより、トレーラー旋回スペースに余裕を生み、積み付け効率を向上させています。

三菱造船は、陸上輸送のCO2削減、長距離ドライバー不足・働き方改革を背景とした海上モーダルシフトのニーズ拡大に対して、燃費性能・環境性能に優れ、安定運航に資するフェリーやRORO船を建造していくことにより、ビジネスパートナーとともに多様な課題を解決していきます。

■新造船と現行船の比較

新「ふがく丸」 現「ふがく丸」
船種 ロールオン・ロールオフ貨物船 ロールオン・ロールオフ貨物船
全長 約165.0 m 165.0 m
全幅 27.6 m 26.4 m
総トン数 約1万3,000トン 1万1,573トン
車両台数
(乗用車のみ)
1,754台 1,440台
航海速力 21.0ノット 20.7ノット
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Tags: 命名・進水式,船舶
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