Press Information

PTT Global ChemicalとMHI-AP、タイにおける石油化学コンビナートのネットゼロ達成に向けた共同検討でMOU締結 水素・アンモニアの燃料利用、CCS技術を活用

PTT Global Chemical Public Company Limited
Mitsubishi Heavy Industries Asia Pacific Pte. Ltd.
Print
PTT Global Chemical and Mitsubishi Heavy Industries Asia Pacific sign MoU to explore technologies to re-design existing assets into an economically viable carbon neutral petrochemical complex in Thailand

調印式の様子

タイの大手化学企業PTT Global Chemical Public Company Limited(GC)と、三菱重工のアジアパシフィック地域統括拠点であるMitsubishi Heavy Industries Asia Pacific Pte. Ltd.(MHI-AP)は、石油化学コンビナートへの脱炭素技術の導入を目的とした共同検討の覚書(MOU)を締結しました。

今回締結したMOUでは、GCが有する既存設備への脱炭素技術適用に関して2つの検討を実施します。1つ目は、ガスタービン発電設備からのCO2排出量を削減するための水素・アンモニアの活用と、CCS導入との比較検討です。2つ目は、水蒸気メタン改質(SMR:Steam Methane Reforming)プロセスへのCCS技術の適用最適化です。MHI-APは、CO2回収技術や水素・アンモニア焚きガスタービン技術でこの検討を支援します。

この共同検討は、タイが宣言した2050年までのカーボンニュートラル達成に資するものです。また、2030年までの温室効果ガス排出量20%削減や2050年の温室効果ガス排出量の実質ゼロ化に向け、「Together to Net Zero」コンセプトの下、パートナー企業とともに力強く持続可能な事業成長を目指すGCの事業戦略にも沿ったものです。

GCのBase and Intermediate Chemicals Business部門でCOOを務めるトサポン・ブンヤピパット(Toasaporn Boonyapipat)は、次のように述べています。「GCは『3ステッププラス』として知られる事業戦略に沿って活動しています。この戦略には、競争力を強化する『ステップチェンジ』、新たな市場または国際市場での成長機会を求める『ステップアウト』、持続可能な事業活動でネットゼロ企業を目指す『ステップアップ』が含まれます。温室効果ガス排出量を削減する取り組みの1つに、最新技術を活用したプロセス改善・プロセス開発があり、例えば、水素およびアンモニアを天然ガスの代わりに発電燃料として活用することで、温室効果ガス排出量を実質ゼロにすることができます」。

一方、MHI-AP社長の大野 修は、次のように述べています。「水素・アンモニアなどの低炭素燃料ならびにCCS技術は、既存のエネルギーインフラからのCO2排出量を削減できる大きな可能性を秘めています。MHI-APは、GCが有する既存設備からのCO2排出量を削減し、経済的に実現可能なカーボンニュートラル石油化学コンビナートの実装に向け、三菱重工グループの技術の活用をGCとともに検討できることを光栄に思います」。

今回のGCとMHI-APの共同検討は、有力グローバル企業とともに環境配慮型の産業を育成するGCの戦略において中心的な位置付けとなります。

 

PTT Global Chemical Public Company Limited(GC)について
GCは石油化学業界のリーダーを目指し、サーキュラーエコノミーのコンセプトに沿って世界的に認められた化学製品を採用しています。このアプローチに基づき持続可能性に配慮した製品開発を通じて資源利用の最大化を促進し、人々の生活の質の向上に貢献しています。GCはDow Jones Sustainability Indices(DJSI)において、化学品部門で4年連続世界第1位を獲得しており、現在、低炭素組織を目指し、2030年までに温室効果ガス排出量ネットゼロを目指しています。

Mitsubishi Heavy Industries Asia Pacific Pte. Ltd.(MHI-AP)について
MHI-APは三菱重工業株式会社(MHI)の子会社です。アジアパシフィック地域の統括拠点としてシンガポール、マレーシア、タイ、インドネシア、フィリピン、ベトナム、インド、オーストラリア、域内のその他地域の成長を支援しています。MHI-APは、グローバルな視野と現地への深い洞察を基に、都市開発、インフラ、エネルギー、ユーティリティ、物流、交通の分野で地域に根差したソリューションを提供しています。MHI-APは、アジア太平洋地域のマーケットリーダーとして、世界を進歩させる信頼性の高い革新的なソリューションを提供します。
詳細については、www.mhi.comをご参照ください。


Tags: 水素,アンモニア,カーボンニュートラル,CCUS
mission_net_zero

三菱重工グループについて

三菱重工グループは、エンジニアリングとものづくりのグローバルリーダーとして、 1884年の創立以来、 社会課題に真摯に向き合い、人々の暮らしを支えてきました。
長い歴史の中で培われた高い技術力に最先端の知見を取り入れ、カーボンニュートラル社会の実現 に向けたエナジートランジション、 社会インフラのスマート化、サイバー・セキュリティ分野 の発展に取り組み、 人々の豊かな暮らしを実現します。

詳しくは: