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◆ 大型リゾートホテルが立ち並ぶタイパ島と中心市街地のマカオ半島を接続、交通利便性向上や交通渋滞緩和に貢献
◆ 増加する観光客需要を支える基幹交通インフラとして、地域経済のさらなる発展に寄与
三菱重工業は、中国マカオ特別行政区(Macau Special Administrative Region)政府・公共建設局(DSOP)から受注した、全自動無人運転車両(AGT:Automated Guideway Transit(注1))システムを採用するマカオLRT(Light Rapid Transit(注2))の延伸プロジェクト(注3)のうち、Barra延伸線の建設工事をこのほど完成させ、引渡しを完了しました。12月8日から、現地での営業運転が開始されています。
今回の建設工事は、2019年に当社が納入したタイパ線(11駅、9.3km)を起点として、対岸のマカオ半島へ接続する既存の橋梁内に専用レーンを敷設の上、Barra線(1駅追設、3.2km)を新設したものです。当社は信号、通信システム、給電設備、軌道工事、ホームドア、料金機械といった、駅舎の建設や土木工事を除くAGTシステム一式と、橋梁内部設備の改良工事を担当しました。
マカオでは、観光客の増加と人口増による慢性的な交通渋滞が課題となっています。マカオLRTは、観光客のアクセスポイントとなる空港・フェリーターミナルやリゾートホテル群および住宅地を結ぶ基幹交通インフラの役割を担っており、Barra線の開通により、大型リゾートホテルが立ち並ぶタイパ島と中心市街地のあるマカオ半島が接続されることから、さらなる交通利便性の向上と交通渋滞の緩和が見込まれます。
また当社は、新興住宅地である石排湾地区へつながる石排湾延伸線(2駅+乗換駅追設、1.6km)、マカオ対岸の中国・横琴島へ伸びる横琴延伸線(2駅追設、2.2km)の2路線も受注しています。両線は地元ゼネコンである「Top Builders Macau Co. Ltd.」と「Hou Chun Construction and Engineering Company Limited.」との間で3社コンソーシアムを組んで協働し、本プロジェクトを通じて地域経済のさらなる発展と人材育成に寄与します。
三菱重工グループは、今後も世界各国のサービス拠点と連携し、顧客ニーズに応える付加価値の高いサービスや、三菱重工のデジタルイノベーションブランドである「ΣSynX(シグマシンクス) Supervision」の遠隔状態監視技術などの新ソリューションを提供していきます。また、CO2を排出しないクリーンな輸送手段であるAGTの納入を通じ、世界各地の経済発展、交通利便性向上といった地域課題への対応と解決策の提供を目指すとともに、カーボンニュートラル社会の実現にも貢献していきます。
- 1電力駆動により完全自動走行する新交通システムで、ターミナル間および空港周辺施設への移動用として世界各地で利用されています。ゴムタイヤ方式を採用しているため、走行が滑らか、かつ低騒音であるのが特長です。
- 2元来「Light Rail Transit(次世代型路面電車)」の略称として広く使われていますが、マカオLRTは、その高速性能にちなんでLight Rapid Transitを略称としています。
- 3当社が受注したマカオLRTの延伸プロジェクトについて、詳しくは以下のプレスリリースをご覧ください。
https://www.mhi.com/jp/news/22041402.html
■対象路線について
三菱重工グループについて
三菱重工グループは、エンジニアリングとものづくりのグローバルリーダーとして、 1884年の創立以来、 社会課題に真摯に向き合い、人々の暮らしを支えてきました。
長い歴史の中で培われた高い技術力に最先端の知見を取り入れ、カーボンニュートラル社会の実現 に向けたエナジートランジション、 社会インフラのスマート化、サイバー・セキュリティ分野 の発展に取り組み、 人々の豊かな暮らしを実現します。
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