Press Information
◆ 2,000kWクラス世界最高水準の発電効率44.3%を達成したガスコージェネレーションパッケージ「SGP M2000」
◆ 省スペース・軽量化による都心部への導入容易性の実現とBCP機能の充実に高い評価
◆ コージェネ大賞は新規性や先導性、省エネルギー性などに優れたコージェネシステムへの表彰制度、
式典は2月2日に実施
三菱重工グループの三菱重工エンジン&ターボチャージャ株式会社(社長:古殿 通義、本社:相模原市中央区、以下、MHIET)は、東京ガス株式会社(社長:笹山 晋一氏、本社:東京都港区、以下、東京ガス)と共同で、一般財団法人コージェネレーション・エネルギー高度利用センター(コージェネ財団、理事長:柏木 孝夫氏)が主催する「コージェネ大賞2023」の技術開発部門において優秀賞を受賞しました。
コージェネ大賞は、新規性・先導性・新規技術および省エネルギー性などにおいて優れたコージェネレーションシステム(以下、コージェネ)を表彰することにより、コージェネの有効性について社会への認知を図るとともにコージェネの普及促進につなげることを目的とした表彰制度です。MHIETと東京ガスは今回、高効率でコンパクトな2,000kWガスエンジンコージェネレーションパッケージ「SGP M2000」を新たに開発した点で高い評価を受けました。2023年度の表彰式は、東京都千代田区のイイノホール&カンファレンスセンターで2月2日に行われました。
今回受賞した「SGP M2000」は、16気筒新型ガスエンジン「G16NB」を搭載したコージェネであり、既に国内複数箇所で運転を重ね、合計5万時間超の運転実績から年間を通じた高いパフォーマンスと十分な信頼性を確認しています。「高出力・高効率化」「省スペース・軽量化」「BCP(注1)機能の充実」が主な特長で、大型設備の導入が困難な都心部ビルへの導入に適しています。今後も進む都市再開発、地域熱供給、複合商業施設などへのSGP M2000の導入を通じて、分散型エネルギーリソース(DER:Distributed Energy Resources)の価値向上とCO2低減に貢献します。
省エネルギーによる環境負荷低減効果が期待できるコージェネレーションシステムは、カーボンニュートラル実現に向け一層推進するべき分散型エネルギーリソースの1つとされています。再生可能エネルギーの普及などに伴う電源の多様化に対し、高い起動性を有する同システムは電力網の調整力として貢献します。また、大規模災害などによる商用停電時に自立給電が可能であることから、レジリエンス(注2)の強化においても優れた機能を発揮します。
MHIETは、今回の受賞を契機とし、天然ガスの高度利用および分散型電源の普及を推進し、低・脱炭素社会の実現と社会全体のレジリエンス向上に貢献していきます。
- 1BCP(Business Continuity Plan)とは、災害や有事に備える事業継続計画のことです。
- 2強靭性、回復力、弾力性などを意味し、具体的には災害に強いインフラの整備、早期復旧のための事業者との連携強化、情報発信の強化などといった取り組みを指します。
【参考資料】
◆SGP M2000の販売開始に関するプレスリリース
2023年3月16日付「2,000kW高効率&コンパクト、ガスエンジンコージェネレーションシステムの販売開始」
◆カーボンニュートラルに向けたガスエンジンコージェネレーションシステム開発の取り組み紹介
・三菱重工技報 Vol.60 No.2(2023)
技術論文「ガスエンジンコージェネレーションシステムによるCO2削減」
三菱重工グループについて
三菱重工グループは、エンジニアリングとものづくりのグローバルリーダーとして、 1884年の創立以来、 社会課題に真摯に向き合い、人々の暮らしを支えてきました。
長い歴史の中で培われた高い技術力に最先端の知見を取り入れ、カーボンニュートラル社会の実現 に向けたエナジートランジション、 社会インフラのスマート化、サイバー・セキュリティ分野 の発展に取り組み、 人々の豊かな暮らしを実現します。
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