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三菱造船、WinGD社製舶用エンジン向けアンモニア燃料供給装置の基本設計を完了

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◆ 2023年6月のWinGD社とのMOU締結後、共同で技術検討を実施。引き続き同装置の製品化を目指す
◆ 今後も、アンモニア燃料燃焼装置向け燃料供給装置、舶用アンモニアハンドリングシステムの開発を推進

舶用アンモニアハンドリングシステム(MAmmoSS(R))モジュール

舶用アンモニアハンドリングシステム(MAmmoSS®)モジュール

三菱重工グループの三菱造船株式会社(社長:北村 徹、本社:横浜市西区、以下、三菱造船)は、スイスの舶用大型エンジンライセンサーであるウインターツールガスアンドディーゼル社(Winterthur Gas & Diesel AG、以下、WinGD社)が開発を進めているアンモニア焚き舶用大型低速2ストローク「X-DF-A型」エンジン向けに対応する、アンモニア燃料供給装置の基本設計をこのほど完了しました。同装置の製品化に向け、引き続きWinGD社との技術検討を進めていきます。

国際海事機関(IMO:International Maritime Organization)が掲げる、海事業界のGHG(温室効果ガス)排出量を2050年頃までにネット排出ゼロとする新たな目標達成に貢献したいという想いから、三菱造船とWinGD社は、アンモニア燃料供給装置の技術検討を開始するMOU(Memorandum of Understanding:覚書)を2023年6月に締結しました(注)。その後、両社で技術検討を進めた結果、WinGD社が開発中のエンジンに対応するアンモニア燃料供給装置の基本設計完了に至ったものです。

燃焼してもCO2を排出しないアンモニアは、海事業界のGHG排出削減に大きく寄与する燃料として注目されており、安定的なクリーンエネルギーとしての将来的な活用が見込まれています。三菱造船は、今回の「X-DF-A型」エンジン向けをはじめとするさまざまなアンモニア燃料燃焼装置向けの燃料供給装置、アンモニア除害装置などの舶用アンモニアハンドリングシステムの開発を引き続き進めていきます。また、アンモニア燃料船および主機関、発電機関、ボイラーといった複数のアンモニア燃料燃焼装置で構成される船内プラントの設計エンジニアリングも併せて提案することで、海事業界の脱炭素化を推進してカーボンニュートラル社会を実現するとともに、世界規模での環境負荷低減に貢献していきます。


Tags: カーボンニュートラル,エナジートランジション,アンモニア
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