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◆ 10号機、11号機、12号機に次ぐ連続受注で、2029年初めの運転開始へ
◆ ガス発電比率拡大政策に沿ったプロジェクトで、環境負荷低減に寄与
三菱重工業は、中国・香港(香港特別行政区)の香港電燈有限公司(HKE:The Hongkong Electric Co., Ltd.)が建設するラマ(Lamma)火力発電所13号機向けに、天然ガス焚きガスタービン・コンバインドサイクル(GTCC)発電設備を受注しました。出力は38万kW級で、2029年初めの運転開始を予定しています。ラマ火力発電所に納入するGTCC発電設備では、2015年7月以降に順次受注した10号機、11号機および12号機に向けたものに次いで連続での受注となります。
今回のGTCC発電設備は、香港島の南西海域に位置するラマ島において、既設の9号機、10号機、11号機および12号機に隣接して建設されるものです。本案件は、CO2排出量削減など環境に対する負荷抑制の観点から、香港行政当局が目指す“エナジートランジッションフューエル”であるガスを利用した発電の比率を拡大する政策に沿った、HKEの大型プロジェクトと位置付けられています。
GTCC発電設備を構成する主要機器のうち、当社はM701F形ガスタービン1台、蒸気タービン1台、排熱回収ボイラー、脱硝設備を製作・供給します。発電機は、当社と三菱電機株式会社の発電機事業統合により本年4月1日に発足した三菱ジェネレーター株式会社(本社:神戸市兵庫区)が担当。運転開始後は、香港島の旺盛な電力需要に応えていくことになります。
HKEは、香港における大手電力会社の一つで、香港島やラマ島へ電力供給する役割を一手に担っています。当社との関係は長く、当社はこのラマ火力発電所向けにガスタービン、蒸気タービン、ボイラーなどの主要な発電機器をこれまでに多数納入してきました。今回の受注も、それら設備の高い性能と実績が示す信頼性が評価されたものといえます。
三菱重工は今後も、グループを挙げて高効率で環境に優しいGTCC発電設備の普及に一層力を注ぎ、世界各地の経済発展に不可欠な電力の安定供給に寄与するとともに、持続可能な脱炭素社会の実現に貢献していきます。
三菱重工グループについて
三菱重工グループは、エンジニアリングとものづくりのグローバルリーダーとして、 1884年の創立以来、 社会課題に真摯に向き合い、人々の暮らしを支えてきました。
長い歴史の中で培われた高い技術力に最先端の知見を取り入れ、カーボンニュートラル社会の実現 に向けたエナジートランジション、 社会インフラのスマート化、サイバー・セキュリティ分野 の発展に取り組み、 人々の豊かな暮らしを実現します。
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