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◆ 亜鉛を活用した蓄電池は、自然放電や劣化の少なさ、高い安全性、再利用の容易さ、高いエネルギー密度を有する
◆ 将来の革新的代替技術の1つとしてイージンク社の開発を支援し、脱炭素ソリューションの強化、多様化につなげる
三菱重工業は、米国統括拠点である米国三菱重工業(MHIA:Mitsubishi Heavy Industries America, Inc.)を通じ、長期間の電力貯蔵・供給に適した蓄電池の製造を目指すカナダのスタートアップ企業・イージンク社(e-Zinc.Inc)に、エボックイノベーション社(Evok Innovations)、トヨタ・ベンチャーズ社(Toyota Ventures)、Eni Next社(Eni S.p.A.)などとともに出資しました(注)。
イージンク社は、独自技術を利用して、安価に長期間の電力供給が可能となる亜鉛金属(zinc metal)と空気を用いた蓄電池(亜鉛空気電池)を開発しています。亜鉛空気電池は、従来のリチウム蓄電池と比べ、自然放電の少なさ、繰り返し利用による劣化の少なさ、高い安全性、再利用の容易さといった優位性を有し、鉛蓄電池よりエネルギー密度が高いという特長もあることから、将来的な実用化が期待されています。イージンク社は、今回調達した資金を活用し、亜鉛空気電池の商用化に向けた実証や製造体制の構築を加速させる計画です。
三菱重工グループは、革新的技術を有するさまざまなパートナーへの資本参加や協業を行いながら、脱炭素社会実現に貢献する事業構築に取り組んでいます。今回の出資を通じ、当社グループが戦略的に取り組むエナジートランジションの実現ならびに社会インフラのスマート化に向けた革新的代替技術の1つとして亜鉛空気電池の商用化を支援し、脱炭素ソリューションの強化、多様化につなげていきます。
- エボックイノベーション社は気候変動に取り組むベンチャー企業に出資するカナダのベンチャーキャピタル、トヨタ・ベンチャーズ社はトヨタ自動車が米国・カリフォルニア州に設立したベンチャーキャピタル、Eni Next社はイタリア最大の総合エネルギー企業のコーポレートベンチャーキャピタル部門です。
イージンク社について
カナダ・トロントに拠点を置くイージンク社は、独自技術を利用し安価に長期間の電力供給が可能となる亜鉛空気電池を開発しています。亜鉛にエネルギー貯蔵し、充電/放電できる電気化学セルと、充電電極に析出する亜鉛を電極から取り除くワイピングシステムが特長で、従来のリチウムイオン蓄電池と比べ安価に長期間エネルギー貯留が可能です。
詳しくはhttps://e-zinc.ca/をご覧ください。
三菱重工グループについて
三菱重工グループは、エンジニアリングとものづくりのグローバルリーダーとして、 1884年の創立以来、 社会課題に真摯に向き合い、人々の暮らしを支えてきました。
長い歴史の中で培われた高い技術力に最先端の知見を取り入れ、カーボンニュートラル社会の実現 に向けたエナジートランジション、 社会インフラのスマート化、サイバー・セキュリティ分野 の発展に取り組み、 人々の豊かな暮らしを実現します。
詳しくは:
- 三菱重工グループのウェブサイト: www.mhi.com/jp
- オンラインマガジン SPECTRA: spectra.mhi.com/jp
- YouTube: Discover MHI
- Twitter: @MHI_Group | @MHI_GroupJP
- LinkedIn: Mitsubishi Heavy Industries をご覧ください。