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◆ ラヨーン県で建設中の発電所全4系列中の最終4号機が稼働し全面完成
◆ ラヨーン県とチョンブリー県で運営する計7系列の実稼働時間は10万時間に達し高い信頼性を示す
三菱重工業は、タイ最大の独立系発電業者(IPP)であるガルフ・エナジー・デベロップメント社(Gulf Energy Development PCL)と三井物産株式会社の合弁事業会社がラヨーン(Rayong)県で進める天然ガス火力発電所の建設プロジェクトで、全4系列で構成される設備の最終となる4号機を完工、10月1日に運転開始を迎えました。すでにチョンブリー(Chonburi)県において、M701JAC形ガスタービン4台で構成される出力265万kWのガスタービン・コンバインドサイクル(GTCC)火力発電設備の建設プロジェクトを2022年10月に完工。このたび、総出力530万kWとなる両発電所合計8系列すべてが契約納期どおりに完工し、フル出力での商業運転体制が整ったものです。
ラヨーン県の発電所は、首都バンコクの南東約130kmに位置しており、合弁事業会社のガルフPD社(Gulf PD Company Limited)が運営しています。2022年10月に完工したチョンブリー県の発電所(注)における全4系列、およびラヨーン県の3系列を合わせた7系列は順調に稼働中。それらの実稼働時間(Actual Operating Hours:AOH)は、2024年10月1日に10万時間に達し、高い信頼性を示しています。
両発電所の4系列から成るGTCC発電設備は、ガスタービン、蒸気タービン、排熱回収ボイラー、発電機それぞれ4台で構成されます。お客様・建設工事関係先との緊密な連携や努力による工程管理に努め、先行の完工プラントでの経験を踏まえた改善も行い、お客様に満足いただける設備を納入することができたものです。
ラヨーン県の発電所の全4系列が完成して運転を開始したことを記念した式典で、ガルフ・エナジー・デベロップメント社のDeputy CEOであるBoonchai Thirati氏は、次のように述べました。「関係者がワンチームとして尽力した結果、COVID-19という困難な状況を乗り越え、契約納期通り全4系列の運転開始に到達することができました。皆さんの素晴らしいパフォーマンスに感謝しています」。
また、三菱重工のGTCC事業部長代理兼海外営業部長である津久井 隆雄は「コロナ禍を乗り越え初号機が運転開始した後、半年ピッチで後続号機も順次完工、本日全4系列全てが契約納期通りに運転開始に至ったことは皆様の協力あってのことであり、特筆すべき成果だと誇りに思います」と関係者に感謝を表明。続けて「当社にとって、チョンブリー県およびラヨーン県の計8系列のGTCC発電設備は、東南アジアにおける50Hz向けJAC形ガスタービンの最初のプロジェクトでした。以降90ユニット以上のJAC形ガスタービンを世界中で契約するに至ったのは、本プロジェクトのおかげであり、当社を信頼してくれたことに御礼申し上げます。サービス契約を通じ、以降25年間、本プロジェクトが素晴らしいプロジェクトであり続けるために尽力してまいります」と述べています。
三菱重工は、両GTCC発電所の完成を弾みとして、引き続き長期メンテナンス契約(LTSA)に基づく同設備の保守に全力で取り組んでいきます。併せて、最新鋭機であるJAC形ガスタービンの普及にも一層力を注ぎ、世界各地の経済発展に不可欠な電力の安定確保と環境負荷の低減に貢献していきます。
- チョンブリー県の発電所は、Gulf SRC Company Limitedが運営しています。
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