Press Information

V2500ターボファンエンジンと開発資料集が国立科学博物館の「未来技術遺産」に

Print

◆ 三菱重工航空エンジン(当時は三菱重工)はV2500エンジンで民間航空機用エンジンの国際共同開発への参入を実現
◆ 日本の航空エンジン開発を語るうえでの歴史的な価値が評価され登録が決定

三菱重工グループの三菱重工航空エンジン株式会社(MHIAEL、社長:牛田 正紀、本社:愛知県小牧市)が日本航空機エンジン協会の一員として開発に参画した国際共同開発エンジン「V2500ターボファンエンジン及び開発資料集」が、このほど独立行政法人国立科学博物館の2024(令和6)年度「重要科学技術史資料(未来技術遺産)」に登録されることとなり、9月10日に登録証授与式が開催されました。

V2500エンジンは、1980年代に日本、英国、米国、ドイツ、イタリアの民間企業によって共同開発された民間航空機用ターボファンエンジンです。エアバスA320シリーズやMD90などの機体に採用され、現在も世界の空を飛んでいます。MHIAEL(当時は三菱重工)は、V2500のディスクやケース部品などを担当し、民間航空機用エンジン開発への本格参入を実現しました。V2500エンジン開発資料は、その設計や国際共同開発についての詳細な記録であり、日本の航空エンジン開発を語るうえで高い歴史的な価値を有しています。

重要科学技術史資料(未来技術遺産)は、「科学技術の発達上重要な成果を示し、次世代に継承していく上で重要な意義を持つもの」や「国民生活、経済、社会、文化の在り方に顕著な影響を与えたもの」に該当する科学技術史資料を保存し、未来へ引き継いでいくことを目的として、独立行政法人国立科学博物館が2008年より毎年登録を実施しています。

MHIAELは今後も、航空エンジンの開発・製造・アフターサービスに関する技術力・信頼性の向上と生産能力の拡充に努め、日本航空機産業の発展と「空のカーボンニュートラル」に貢献していきます。

登録証、展示の様子

Tags: 航空機エンジン
mission_net_zero

三菱重工グループについて

三菱重工グループは、エンジニアリングとものづくりのグローバルリーダーとして、 1884年の創立以来、 社会課題に真摯に向き合い、人々の暮らしを支えてきました。
長い歴史の中で培われた高い技術力に最先端の知見を取り入れ、カーボンニュートラル社会の実現 に向けたエナジートランジション、 社会インフラのスマート化、サイバー・セキュリティ分野 の発展に取り組み、 人々の豊かな暮らしを実現します。

詳しくは: