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東京都交通局の日暮里・舎人ライナー向けで330形車両12編成(60両)を完納
利用者が増加している同路線の混雑緩和に貢献

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◆ 日暮里・舎人ライナー向けでは、当社として累計15編成(75両)を納入
◆ ロングシートの採用や車体の軽量化により、乗客定員数増加を実現

日暮里・舎人ライナー330形車両

日暮里・舎人ライナー330形車両

三菱重工業はこのほど、東京都交通局の新交通システム(AGT:Automated Guideway Transit(注1))である日暮里・舎人ライナー330形車両12編成(60両)の納入を完了しました。これは、2008年から運用する既存の他社製車両の更新車両として2020年4月に受注(注2)したものです。今回の納入によって、当社は最初の受注分から累計で15編成(75両)の330形車両を納入したこととなります。

日暮里・舎人ライナーは、東京都が2008年に開業した公共交通機関で、日暮里駅(東京都荒川区)から見沼代親水公園駅(東京都足立区)までの13駅(約10km)を結ぶ路線です。沿線の発展に伴って、通勤・通学などの目的で都心と往復する利用者が堅調に増加しており、混雑緩和が課題(注3)となっています。

今回納めた330形車両は、当社が2015年度と2019年度に納入した車両と同種であり、ロングシートの採用や、アルミ製の構体を採用し車体を軽量化させたことなどにより、乗車定員数の増加を実現しました。これにより、同線の混雑緩和に大きく寄与するとともに、沿線地域のさらなる活性化にも貢献が見込まれます。

三菱重工グループは、今後も国内外に向けて顧客ニーズに応える付加価値の高いサービスを提供していきます。また、CO2を排出しないクリーンな輸送手段であるAGTシステムの納入を通じ、各地の経済発展、交通利便性向上といった課題への対応と解決策の提供を目指すとともに、カーボンニュートラル社会の実現にも貢献していきます。

車両内部のロングシート

車両内部のロングシート

  • 1電力駆動により完全自動走行する新交通システムで、ターミナル間および空港周辺施設への移動用として世界各地で利用されています。ゴムタイヤ方式を採用しているため、走行が滑らか、かつ低騒音であるのが特長です。
  • 22020年の330形車両受注について、詳しくは以下のプレスリリースをご覧ください。
    https://www.mhi.com/jp/news/200616.html
  • 3国土交通省 報道発表資料「三大都市圏の平均混雑率が増加~都市鉄道の混雑率調査結果を公表(令和5年度実績)~」より
    https://www.mlit.go.jp/report/press/content/001758084.pdf
出荷の様子1
出荷の様子2

Tags: 交通システム
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三菱重工グループは、エンジニアリングとものづくりのグローバルリーダーとして、 1884年の創立以来、 社会課題に真摯に向き合い、人々の暮らしを支えてきました。
長い歴史の中で培われた高い技術力に最先端の知見を取り入れ、カーボンニュートラル社会の実現 に向けたエナジートランジション、 社会インフラのスマート化、サイバー・セキュリティ分野 の発展に取り組み、 人々の豊かな暮らしを実現します。

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