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◆ 当社が25年間の長期保守サービスを提供、タイ電力公社(EGAT)に信頼性が高い電力を安定供給へ
◆ 同国ガルフグループ関係で運用するJAC形ガスタービン計10台の実稼働時間は12万時間に達し高い信頼性を示す
三菱重工業は、タイの独立系発電事業者(IPP)であるヒンコンパワー社(Hin Kong Power Company Limited)が進める140万kWの天然ガス焚きガスタービン・コンバインドサイクル(GTCC)発電所を建設するプロジェクトで、フルターンキー方式での納入を予定通りに完了、1月1日に運転開始を迎えました。このGTCC発電設備に対して当社は25年間の長期保守サービス契約(LTSA)も締結しており、ヒンコンパワー社では、長期電力購入契約に基づきタイ電力公社(EGAT)に電力を安定的に供給し、同国の電力需要を支える高効率で信頼性の高いエネルギーを継続的に提供していく計画です。
この発電所は、首都バンコクの西約100kmに位置し、最新のM701JAC形ガスタービン2台を備えています。最初のユニットは、2024年3月に商業運転を開始しました。2番目のユニットは2025年1月に商業運転を開始し、プラントの全2基が予定通り稼働開始しました。本発電所を保有するヒンコンパワー社は、タイのIPPグループであるラッチ・グループ社(RATCH Group Public Company Limited)およびガルフ・エナジー・デベロップメント社(Gulf Energy Development Public Company Limited)による合弁会社です。
本発電所の完工を受けて、ラッチ・グループ社のCEOであるニタス・ワラポンピパット(Nitus Voraphonpiput)氏は、次のように述べました。「信頼性が高く、持続可能で効率的なエネルギーソリューションを提供するという当社の目標を促進するこの重要な高効率発電所の完成を、私たちは誇りに思っています。この発電所により、タイの増大するエネルギー需要を支えるとともに、将来のエネルギー需要の変化にも柔軟に対応できるようになります。今後タイのエネルギー発展を前進させていくためにも三菱重工とのさらなる協力強化を期待しています」。
ガルフ・エナジー・デベロップメント社のExecutive Officerであるチャイチャウィン・タンティヤンクン(Chaichawin Tantiyankul)氏は「プラントが予定通りに完成して円滑に運転が始まったことは、当社、ラッチ・グループ、三菱重工の強力なシナジーを示すものです。このプロジェクトは、タイのエネルギー安全保障を強化し、経済成長を支える上で重要な役割を果たしています。私たちは、このパートナーシップが革新的で効率的なエネルギーソリューションを推進し続けると確信しています」と述べました。
また、三菱重工のGTCC事業部長代理兼海外営業部長である津久井 隆雄は「本プロジェクトでタイにおけるM701JAC形ガスタービンの10台目が運転を開始するという節目を迎えたことを、ラッチ・グループおよびガルフ・エナジー・デベロップメントの皆さまとお祝いできることは、私たちにとっても大きな喜びであり、誇りです。これからも長期にわたり、安定的なプラント運転を全力でサポートします。そして、今回のプロジェクトの成功を礎に、より強固なパートナーシップを築き、未来へ向けた新たな挑戦にもともに歩んでいけることを心から願っています」と述べました。
三菱重工は、ガルフ・エナジー・デベロップメント社および三井物産株式会社と共同で、タイのラヨーン(Rayong)県およびチョンブリー(Chonburi)県でM701JAC形ガスタービン8台を用いた530万kWのGTCC発電所プロジェクトを2024年に完工。今回の成果により、両プロジェクトを合わせ10台のM701JAC形ガスタービンすべてがスケジュール通りに納入されました。その累計稼働時間は12万時間を達成しており、高信頼性を実証しています。
三菱重工は、今回のプロジェクトを含め、ラッチ・グループ社およびガルフ・エナジー・デベロップメント社のプロジェクトに22台のガスタービンを含む多数の発電設備を供給し、タイの1万4,000MW以上の発電容量に貢献しています。
当社の世界におけるJAC形ガスタービンの受注は増加しており、2024年に累計受注台数が100台を突破しました。JAC形ガスタービンはGTCC方式での発電効率が64%以上を誇っており、CO2排出削減に寄与します。また、短時間での起動時間や優れた負荷追従能力など運用上の柔軟性により、再生可能エネルギーへの依存度が高まっている送電網における電力需要のバランスをとるために不可欠なソリューションとなっています。
三菱重工は、タイのエネルギー需要を支え、経済成長に貢献するために、業界をリードする発電技術の向上に注力していきます。
三菱重工グループについて
三菱重工グループは、エンジニアリングとものづくりのグローバルリーダーとして、 1884年の創立以来、 社会課題に真摯に向き合い、人々の暮らしを支えてきました。
長い歴史の中で培われた高い技術力に最先端の知見を取り入れ、カーボンニュートラル社会の実現 に向けたエナジートランジション、 社会インフラのスマート化、サイバー・セキュリティ分野 の発展に取り組み、 人々の豊かな暮らしを実現します。
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