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◆ 運転開始は2028年の予定で、サウジアラビア国内送電容量の約2.5%をカバー
◆ 高い起動・負荷変動特性を備えたJAC形の特性を生かして、同国の長期的エネルギー戦略目標の実現に向け貢献へ
三菱重工業は、サウジアラビアに新設される総出力360万kWの天然ガス焚きガスタービン・コンバインドサイクル(GTCC)発電プロジェクト向けに、最新鋭のM501JAC(J-series Air-Cooled)形ガスタービン6台をこのほど受注しました。サウジ電力会社(SEC:Saudi Electricity Company)および中東最大の独立系発電事業者(IPP)であるアクアパワー社(ACWA POWER COMPANY)の国内2社、ならびに韓国電力公社(KEPCO:Korea Electric Power Corporation)が出資するSPC(特別目的会社)から、本プロジェクトの設計・調達を取りまとめる韓国の斗山エナビリティ社(Doosan Enerbility Co., Ltd.)と協力して受注したもので、GTCCプラント全体での営業運転は2028年に開始される予定です。
このGTCC発電プロジェクトは、サウジアラビアの中部に位置するルマ-1(Rumah-1)発電所および東部に位置するナイリヤ-1(Al-Nairyah-1)発電所で構成。360万kWという総出力は、同国における送電容量の約2.5%に相当します。ベースロード発電所として送電網の安定性を確保するとともに、サウジアラビアのエネルギーミックスにおいて増加しつつある再生可能エネルギーとの統合にも寄与するものです。
当社は、今回のプロジェクトでこの2ヵ所の発電所向けにJAC形ガスタービン各3台を供給。ガスタービンは、サウジアラビア東部に位置し補修サービスも手掛ける当社のダンマーム(Dammam)工場で組み立てられます。
サウジアラビアは、「サウジ・グリーン・イニシアチブ」を立ち上げ、2030年までに電源構成の50%を再生可能エネルギー、50%を天然ガスに転換することを目標としています。当社の最新鋭JAC形ガスタービンは、高効率・高信頼性かつ高い起動・負荷変動特性を有しており、水素混焼能力も備えていることから、同国の長期的なエネルギー戦略に関わる目標の実現にも貢献できます。
三菱重工グループは、高効率で信頼性の高いガスタービン発電設備の普及に一層力を注ぎ、世界各地の経済発展に不可欠な電力の安定供給に寄与するとともに、エネルギーの脱炭素化を促進することで地球環境の保全に貢献していきます。

JAC形ガスタービン
三菱重工グループについて
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長い歴史の中で培われた高い技術力に最先端の知見を取り入れ、カーボンニュートラル社会の実現 に向けたエナジートランジション、 社会インフラのスマート化、サイバー・セキュリティ分野 の発展に取り組み、 人々の豊かな暮らしを実現します。
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