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ボーイング777フレイター向け後部胴体パネルの初号機を出荷

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 三菱重工業は30日、米国ボーイング社の大型双発機777フレイター(貨物専用輸送機)向け後部胴体パネルの初号機を当社広島製作所航空機工場(広島市中区)から出荷する。777シリーズの超長距離モデルである777-200LRをベースにした貨物専用輸送機で、当社は23日、これを記念して同製作所で完成出荷式を行った。

記念の式典には、ボーイング社からラリー・ロフティス 副社長・777プログラム担当が、また、日本側から、契約元である民間航空機(株)の猪飼俊博 業務部長のほか、当社執行役員 新谷誠 広島製作所長が出席した。

 777フレイターは、航続距離4,885海里(9,045km)、貨物搭載量103トンと双発貨物機として最大かつ最長。ノンストップでの太平洋横断も可能であり、燃費経済性も大型フレイター中、最も優れる。
 ボーイング社は同機をすでに、ローンチカスタマーであるエールフランスなど11社より計80機受注している。初号機の顧客への納入は2008年第4四半期を予定。

 ボーイング777は1995年に就航以来、世界中の54社のエアラインで、1,000機以上購入されている。短距離の国内線から長距離の国際線までをカバーする経済的な大型双発ジェット機で、その開発にあたっては、国際共同参画の開発方式を導入。わが国からは当社のほか、川崎重工業と富士重工業が参画した。日本の生産シェアは約20%。そのうち、当社は約50%を分担、名古屋航空宇宙システム製作所が胴体パネルの製作と乗降扉、尾胴の組立を、また、広島製作所が後部胴体のパネルの組立を担当し、1993年から出荷している。

 広島製作所から出荷した後部胴体パネルの初号機は、神戸港からボーイングの最終組立工場があるエバレット(ワシントン州シアトル北部)へ運ばれ、全体の組立が行われる。

 航空貨物の需要はここ数年、着実に伸長、今後も大きな拡大が見込まれている。今回の777フレイター・プログラムは、この市場動向を睨んだもので、当社とボーイング社は今後も良好な関係を維持しつつ、航空宇宙産業のリーディングカンパニーとして、世界が必要とする優れた製品、サービス、ソリューションを提供していく。

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