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新交通ゆりかもめ向けの新型7500系車両48両の納入を完了
7200系車両と入れ替え、国際観光都市・東京の人員輸送に一層貢献

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◆ 既存7300系車両108両と合わせ、新交通ゆりかもめの車両はすべて三菱重工エンジニアリング製に
◆ 「臨海部を彩る新しい風」をデザインのコンセプトとし、車内の利便性と快適性を向上
◆ 車両は電力駆動であるため、脱炭素・省エネルギー社会に向けた環境負荷低減を実現

ゆりかもめ向け7500系新型車両

三菱重工グループの三菱重工エンジニアリング株式会社(MHIENG、社長:寺沢 賢二、本社:横浜市西区)はこのほど、株式会社ゆりかもめ(代表取締役社長:櫻井 務氏、本社:東京都江東区)に、全自動無人運転車両(AGT:Automated Guideway Transit)の新型である7500系車両48両(8編成)の納入を完了しました。同社の運行路線「新交通ゆりかもめ(東京港臨海新交通臨海線)」で1999年から運行する7200系車両の後継として、2016年9月に受注したものです。今回の納入により同路線の車両はすべてMHIENG製となります。

1995年11月に開業した新交通ゆりかもめは、新橋駅から豊洲駅まで都心と東京臨海副都心の16駅を結ぶ14.7kmの公共交通機関で、沿線には汐留および臨海副都心のシンボル地区であるお台場や有明などを中心に数々の観光スポットならびにコンベンションホールなど集客施設があります。1日の平均利用者数は約13万人(2019年度実績)です。

MHIENGは2010年(当時は三菱重工)に、開業当時から運行する7000系車両の後継である7300系車両108両(18編成)をすべて受注し、2016年6月に納入を完了した実績があります。追加受注した7500系については、第1編成が2018年11月に営業運転を開始して以降、現在までに全8編成が運行されています。MHIENGは納入後のアフターサービスにも注力し、安全・安心な運行を支援していきます。

新型7500系車両は、「臨海部を彩る新しい風」をコンセプトに、より未来的な風景を創出するフェイスデザイン(注1)とし、車内の利便性と快適性を向上させました。軽量で高い耐久性とリサイクル性を備えたオールダブルスキンアルミ構体を採用し、揺れを低減し乗り心地を向上させた台車のT-smover(注2)や、快適な座り心地を提供し足の投げ出しを防止するセミハイバックバケットシートのG-Fit(注3)を搭載しています。また有人運転と無人運転の識別のため、今回新たに車両の前面に青色LEDによる発光式自動運転灯を装備。車内には案内表示装置を全扉上に2画面設置するなど、車内外に新たなトレンドを盛り込んでいます。

AGTシステムは、電力駆動により完全自動走行する新交通システムで、ゴムタイヤ方式を採用しているため走行が滑らかかつ低騒音であるのが特徴です。さらに、車両は内燃機関による駆動ではなく電力駆動(モーター)であるため、CO2を排出せずクリーンモビリティとして、脱炭素・省エネルギー社会に向けた環境負荷低減を実現しています。MHIENGのAGTは、米国ではマイアミ、ワシントン・ダレス、アトランタ、オーランド、タンパの各空港で運行されており、質の高いO&M(運用・保守)サービスにより高い稼働率を誇っています。そのほか、シンガポール、韓国、ドバイなど世界各地ならびに日本国内で豊富な実績があり、国内外の新交通システム市場でトップを争う地位にあります。

MHIENGは、2018年に三菱重工から交通システム事業を継承し、国内はもとより米国、アジア、中東の主要ハブ空港などに多様な製品を納入してきました。これまで積み重ねてきた確かな技術と豊富な実績を生かし、今後も国内外の都市交通や空港向けに営業活動を展開していきます。

  • 1「風の流れ」や「ゆりかもめの翼」などを表現しています。詳しくは以下のURLをご覧ください。
  • 2軽量、高耐久性、低振動、低騒音、メンテナンスの容易性を備えた台車です。
  • 3快適性を追求した次世代の通勤用車両シートで、一般的なシートと比較して背もたれが高く、全身を包みこむ形状をしています。

Tags: 交通システム,脱炭素,MHIENG
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