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MHIEC、岩手中部広域行政組合から182トン/日のごみ焼却施設を受注
企業コンソーシアムを組み運営も20年請け負う

発行 第 5270号
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 三菱重工業のグループ会社である三菱重工環境・化学エンジニアリング株式会社(MHIEC、社長:木村 和明、本社:横浜市西区)は、花巻市、北上市など岩手県の4市町で構成する岩手中部広域行政組合(管理者:髙橋 敏彦北上市長)からごみ処理施設の建設・運営事業を受注した。地元企業など8社とコンソーシアムを組み、182トン/日の処理能力を持つストーカ式焼却炉※1および関連設備を建設し、20年6ヵ月間にわたり運営を請け負う。受注額は約135億円で、稼動開始は2015年10月の予定。

 今回受注した「(仮称)岩手中部広域クリーンセンター整備及び運営事業」は、設計・建設・運営を民間委託するDBO※2方式により、北上市内にごみ処理施設として処理能力91トン/日のストーカ式焼却炉2基を中心とする設備を建設・運営するもの。同施設から排出される焼却灰は、セメント原料として再資源化される。

 コンソーシアムはMHIECを代表企業に、重環オペレーション株式会社(横浜市西区)、株式会社本間組(新潟市)、千田工業株式会社(北上市)、株式会社小田島組(北上市)、小岩井農牧株式会社(東京都千代田区)、秋田東北商事株式会社(秋田市)、三菱製紙エンジニアリング株式会社(青森県八戸市)、三菱マテリアル株式会社で構成。施設運営はMHIECが90%、重環オペレーションが10%出資して設立したSPC(特別目的会社)の岩手中部エコクリエイション株式会社(北上市)が担当し、セメントへの再資源化は三菱マテリアルが担当する。

 岩手中部広域行政組合は、花巻市、北上市、遠野市、西和賀町の一般廃棄物処理を目的に運営されている一部事務組合。国のごみ処理広域化計画を受けて2002年に発足して以来、新しいごみ処理施設の整備計画に取り組んできた。
 同計画に基づく今回の入札は、価格に加え、技術力・ノウハウといった要素についても審査対象とする総合評価方式を導入して実施。MHIECグループの提案が、同組合の事業者選定委員会において優秀提案に選ばれた。

 MHIECは国内外でトップクラスのごみ処理施設の納入・運営実績を持つ。この実績をベースに、一般廃棄物の安定処理と再資源化に注力し、建設から運営を含めたソリューション提案を積極的に推進していく。

※1 ストーカ式焼却炉は、耐熱金属の角材を並べた床の上で、ごみなどの焼却対象物を突き上げることで移動させながら燃焼させる炉で、
   都市ごみ焼却炉の主流。
※2 DBOはDesign Build Operateの略。施設は自治体などの公共機関が資金を出して所有し、民間業者にその設計から運営までを委託する方式。

 

製品ページ

担当窓口:三菱重工環境・化学エンジニアリング株式会社


Tags: 環境装置,アジア,I&Iドメイン
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