(開示事項の経過)当社に対する仲裁申立に関するお知らせ
※SDG&E及びCORは、本件仲裁においてSCE及びEMSとの共同申立人との位置づけで参加する。
平成26年5月19日にお知らせしたとおり、平成25年7月18日、SONGSの共同所有者であるSDG&EとCORが当社、MNES及びMitsubishi Heavy Industries America, Inc.(注4) に対し提起した訴訟について、平成26年3月14日、カリフォルニア連邦地裁が当社らの申立を認め、訴訟停止及び本件契約に基づく、SDG&EとCORの仲裁への参加を決定したことを踏まえ、平成26年5月16日、当社、MNES、SCE、EMS、SDG&E及びCORはICCに対し共同で、SDG&EとCORの仲裁参加を要請する申立をし、平成26年6月16日、ICCは両社の仲裁参加を承認しました。
それを受けて、SDG&EとCORは、今般、SCEとEMSの主張事実と賠償請求を同様に主張する趣旨の仲裁申立書をそれぞれICCに提出しました。
SDG&EとCORは、本件契約に関連する一切の事項についてSCEを通じて関与しており、事実についてSCEの主張をそのまま採用しております。SDG&Eは、これに加え、同社独自の主張として、当社に対する保証義務違反、不法行為責任等の請求をしております。
SDG&EとCORは、それぞれの仲裁申立書において、SCE及びEMSとともに共同申立人として40億ドル(約4,000億円)以上を請求すると主張しておりますが、SCE、EMS、SDG&E及びCORの請求総額を増額するかどうか(増額するとした場合はその金額)については明らかにしておりません。
既にお知らせしたとおり、SCEを含む各社の請求は、交渉の経緯、契約履行の事実を正確に反映していない不適切な内容であり、根拠のないものです。当社は、今回新たに仲裁の当事者として参画したSDG&EとCORを加えた4社に対し、今後の仲裁手続きを通じて、関連する事実、並びに根拠となる法令を正確に説明することによって相手方当事者の主張および要求が不当であることを主張してまいります。また、当社はSCEの不適切なSONGS再稼働や補修・取替に対する対応に伴い、損害を被っており、同仲裁手続き内で反対請求をしてまいります。
SCEが米国証券取引委員会に提出したレポートに記載されているとおり、契約上の当社の責任上限は約1億3,700万米ドルであり、代替燃料コストを含め間接損害は排除されています。前述の契約上の責任上限及び当社が契約を適切に履行してきたこと等を踏まえ、現時点で当社業績への影響はないと考えております。
本件に関して今後新たに開示すべき事項が発生した場合には、速やかにお知らせいたします。
注1.Edison Material Supply LLCは、SCEの100%子会社です。
注2.Mitsubishi Nuclear Energy System, Inc.は、当社の100%子会社であり当社原子力事業の米国拠点です。
注3.SONGSは、SCEが78.2%、San Diego Gas & Electric Companyが20%、City of Riversideが1.8%の比率で共同所有しております。
注4.Mitsubishi Heavy Industries America Inc. は、当社の100%子会社です。