(開示事項の経過)当社に対する仲裁申立に関するお知らせ

三菱重工業株式会社
当社は、平成25年10月17日付「当社に対する仲裁申立に関するお知らせ」にて、米国サザンカリフォルニアエジソン社(以下「SCE」といいます)サンオノフレ原子力発電所(San Onofre Nuclear Generating Station、以下「SONGS」(注1)といいます)の取替用蒸気発生器(Replacement Steam Generator)供給契約(以下「本件契約」といいます)上の紛争解決手続きに基づく、SCE及び同社の100%小会社であるEdison Material Supply LLC(以下「EMS」といいます)からの、当社とMitsubishi Nuclear Energy System, Inc.(注2)(以下両社を合わせて「当社」といいます)に対する仲裁(以下「本件仲裁」といいます)の申立についてお知らせしました。

本件仲裁において、SCEら申立人4社(注3参照、以下「SCEら」といいます)は、本件契約の保証義務違反等に基づき、当社に対して、請求額を40億米ドル以上とする損害賠償を求めておりましたが、このたび、平成27年7月27日付(米国時間)で、SCEらが、当社への正式な請求の根拠となる証拠書類を、本件仲裁機関である国際商業会議所(International Chamber of Commerce、以下「ICC」といいます)に提出し、当社に対する請求額が75.7億米ドル(1ドル=123円換算で、約9,300億円)となる見通しであることが判明しましたので、お知らせいたします。

従来からお知らせしておりますとおり、SCEらの請求は、交渉の経緯、契約履行の事実を正確に反映していない不適切な内容であり、根拠のないものです。当社は、仲裁手続きを通じて、関連する事実、並びに根拠となる法令を正確に説明することによって相手方当事者の主張および要求が不当であることを主張しており、今後も当社の立場を一貫した態度で継続して主張してまいります。

また、SCEが米国証券取引委員会に提出したレポートに記載されているとおり、本件契約上の当社の責任上限は約1億3,700万米ドルであり、代替燃料コストを含め間接損害は排除されています。前述の本件契約上の責任上限及び当社が本件契約を適切に履行してきたこと等を踏まえ、現時点で当社業績への影響はないと考えております。

本件に関して今後新たに開示すべき事項が発生した場合には、速やかにお知らせいたします。

注1. SONGS は、SCE が78.2%、San Diego Gas & Electric Company(以下「SDG&E」といいます)が20%、City of Riverside(以下「COR」といいます)が1.8%の比率で共同所有しております。
注2. Mitsubishi Nuclear Energy System, Inc.は、当社の100%子会社であり当社原子力事業の米国拠点です。
注3. 平成26 年7 月22 日付「(開示事項の経過)当社に対する仲裁申立に関するお知らせ」にて、SDG&E 及びCOR の本件仲裁への参加が平成26 年6 月16 日付でICC により承認された旨、また、平成26 年8 月1 日付「(開示事項の経過)当社に対する仲裁申立に関するお知らせ」にて、SDG&E 及びCOR の請求額は、SONGS の持分比率に基づくもので、請求額40 億米ドル以上の内数である旨、開示しております。