長崎造船所での客船火災事故について

三菱重工業株式会社
昨日20時15分頃、三菱重工業株式会社長崎造船所香焼工場内で建造中の客船において火災が発生しました。
本船は、既に24時間監視の安全体制と安全システムが稼働状態にあり、火災発生後、スプリンクラーが正常に稼働し、直ちに、船主と当社が共同して初期消火を実施、その後、消防署が到着し、本格消火を経て、同日21時42分に鎮火を確認いたしました。
なお、船主乗組員と当社作業員が約400名乗船しておりましたが、火災発生直後、規定の避難要領に従い退船し人的被害はありませんでした。

鎮火後、直ちに消防署の指導に基づき被害区画の保全を行い、その他の区画については安全確認後、速やかに引き渡し前の残工事を再開しております。
被害区画に関しては、警察や消防署等の現場検証を受けております。今後、原因究明と復旧対策を早急に具体化、推進していきます。

近隣住民の皆様をはじめ、船主、株主、警察・消防等関係各位にご迷惑・ご心配をおかけしましたことを深くお詫び申し上げます。今後このようなことが発生しないよう再発防止に努めてまいります。

本船の引渡しにつきましては、お客様とも十分に協議の上、対応してまいりますが、4月30日より予定されているクルーズへの影響はないものと考えております。引き渡しの時期及びコストへの影響等につきましては、詳細を確認の上、適切にお知らせいたします。