本社地区マッチングギフトによる形状記憶食器具の贈呈式を行いました

三菱重工グループでは、毎年、三菱重工労働組合本社支部が行う「ともしび募金」で集まった社員募金額に会社が同額を上乗せして寄付する「マッチングギフト」を行っています。今年も、このマッチングギフトにより形状記憶食器具のスプーンとフォークを購入し、関東・関西・東北地方の59箇所の福祉施設に寄贈しました。

この食器具の柄の部分に使われている形状記憶ポリマーは当社が開発したもので、70℃以上のお湯に入れるとやわらかくなる性質を持っているため、使う人の握りやすい形に変形することができます。握力が弱かったり、手や肩が思い通りに動かせないなど、さまざまなハンディキャップにより、ひとりで食事をすることが困難な方々にとって既製品の食器具は使いにくく、生活の質の低下にもつながるため、この形状記憶食器具は大変重宝されています。

2017年4月、寄贈先代表の東京都の福祉施設「社会福祉法人同愛会あすなろ作業所様」と「大阪府社会福祉協議会様」で、それぞれ贈呈式を行いました。
あすなろ作業所様での贈呈式後の施設見学では、利用者の方から「使いやすい角度に柄を曲げられるので持ちやすく、自分のペースで食事ができて嬉しい」との感想や、栄養士の方から「咀嚼することは脳への刺激となり、身体機能の回復も期待できる」等のお言葉をいただきました。寄贈先からも好評で、贈呈式に同席していただいた東京都社会福祉協議会様からは、まだまだ多くの施設で形状記憶食器具が必要とされており、当社に期待を寄せているとのお話もいただきましたので、今後もこの活動を継続していきたいと考えています。

三菱重工グループは、これからもCSR行動指針に掲げる「地球との絆」「社会との絆」「次世代への架け橋」を反映した社会貢献活動に積極的に取り組んでいきます。


施設の利用者様に寄贈品を使っていただきました

たくさんの施設から御礼状もいただきました
贈呈式の様子(左:あすなろ作業所様、右:大阪府社会福祉協議会様)