三菱重工は2004年8月に発生した美浜発電所3号機二次系配管破損事故を受け、「原子力安全に関する企業文化及び組織風土の改善」に取り組んできましたが、この活動を推進している中、2005年2月に高砂製作所における取替用配管の製作において不適切な刻印修正を発生させました。
このような不適合を発生させたことを真摯に受け止め、以下の通り再発防止活動の強化にさらに取り組んでいます。
重点再発防止活動
- 社長をはじめとする三菱重工幹部の訓示、メッセージの発信および各種教育、研修などの活動により、原子力安全を最優先する意識づけやコンプライアンス徹底の意識向上に取り組んでいます。
- また、不適合の発生を防止する基盤づくりとして、品質マネジメントシステムの再構築に取り組み、具体的には、経営トップの指示および事業部・事業所間の指揮命令系統の明確化、現場管理の仕組みを含む業務プロセスの改善などを進めています。
推進体制とその活動
- 社長を委員長とする「原子力社内改革委員会」において、原子力の安全確保に向けた具体的な改善活動の推進状況を確認しています。(2004年12月設置以来、19回開催済)
- 「原子力品質・安全監査室」による不適合情報処理の質の向上や内部監査機能の強化により、不適合未然防止活動の活性化を進めるとともに、その活動を社長直属の「内部監査室」が監視しています。
- 「三菱保全検討委員会」を2005年3月設置以来、17回開催し、プラント高経年化に対する予防保全計画の立案、お客さまである電力会社への提案を進め、お客さまに協力しながらプラントの安全・安定運転の確保に貢献しています。
今後も三菱重工は 原子力安全に関する企業文化ならびに組織風土の改善、定着に向け、社長以下全社一丸となって取り組み、社会の皆さまの信頼が得られるよう活動していきます。