2019年度種子島のアカウミガメ保全調査活動を実施しました
三菱重工グループは、2015年度より、宇宙事業と深い関わりのある種子島でNPO法人アースウォッチ・ジャパンが行う「種子島のアカウミガメ保全調査」を支援しています。
この調査は、親ガメの回帰周期(過去に産卵のため種子島に来たことがあるか)や、体の大きさ、産卵成功率などを明らかにすることを通じて、絶滅が危惧されているアカウミガメの保全や産卵地の環境の健全化を図ることを目的としています。
5年目となる本年度の調査は、6月下旬から7月初旬に計4回行われ、毎回、社員と社外のボランティアが6名ずつ、総勢48名が参加しました。産卵のために砂浜を訪れる親ガメの調査は夜中に行うため、事前に研究者や現地NPO法人Turtle Crewのメンバーからレクチャーを受けます。夜9時頃から調査を開始し、親ガメが見つかると産卵が終わるのを待って、細心の注意を払いながら、深夜3時頃まで個体識別用の標識の装着や甲羅の計測作業を繰り返しました。
今回は、4回8夜に及ぶ活動で、産卵を確認した24頭を含む35頭の親ガメを調査し、このうち3頭が過去の本調査で標識を装着した回帰個体でした。
このように、5年前に始めた調査によって、回帰率や回帰周期などアカウミガメの生態に関する有意義な調査結果が得られており、アカウミガメの保全が進むことに期待しています。
三菱重工グループはこれからもCSR行動指針に則り、環境及び生物多様性の保全に取り組んでいきます。