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親ガメの調査活動は6月23日(金曜)から7月4日(火曜)の間に4回に分けて実施し、1回あたり社員ボランティア6名と一般ボランティア6名の計12名として総勢48名が参加しました。
ウミガメは光に敏感なため、真夜中に灯りを使わずに個体識別用の標識を装着したり、ノギスと呼ばれる測定器を用いて甲羅の長さと幅の計測を行う必要があることから、ボランティアは事前に研究者の先生や現地NPO法人Turtle Crewのメンバーから調査方法や注意事項などのレクチャーを受け、そのあと夜の10時から深夜2時頃まで種子島西側の長浜海岸等を歩き、親ガメを探しました。暗闇の中で足跡などを頼りにカメを見つけると、産卵行動を阻害しないよう細心の注意を払いながら標識の装着や計測作業を行いました。
この調査はアカウミガメの成熟したメスの生残率と産卵地への回帰率や、近年、カメの奇形や死亡率との関連性が指摘される甲羅の鱗板配列の変異の出現率を明らかにすることで、絶滅が危惧されているアカウミガメを適切に保全することを目的とする活動で、「国連生物多様性の10年日本委員会(UNDB-J)」の推奨事業にも認定されています。
今回の調査では4回の活動で計52頭のアカウミガメに遭遇、このうち47頭の個体識別調査を行い、34頭の産卵を確認しました。また、当社が本調査の支援を開始してから今回で個体識別数が通算100頭に達するとともに、2年前の調査で標識を装着したアカウミガメに再会することができるなど、少しずつ活動の成果が出始めているため、今後も支援を継続していきたいと考えています。
三菱重工グループはこれからもCSR行動指針に則り、環境及び生物多様性の保全に取り組んでいきます。
調査プログラムの詳細は以下URLをご参照ください。
- 種子島のアカウミガメ保全
- 2016年度第2回目及び第3回目種子島アカウミガメ保全調査を実施しました
- 2016年度第4回目種子島アカウミガメ保全調査を実施しました
昨年度(2016年度)の調査の様子は以下URLをご参照ください。
事前レクチャーを受けるボランティア
夜間調査前に測定方法を実習
海岸の下見を行うボランティア
産卵中のアカウミガメ
産み付けられた卵
調査場所の1つである前之浜海岸
6月30日~7月2日の活動に参加したチーム3の皆さん
三菱重工グループについて
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