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天然ガス焚きGTCC 2系列をフルターンキー契約で受注
スペインの電力会社エンデサ社から

発行 第 4744号
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 三菱重工業は、スペインのエンデサ発電会社(Endesa Generacion, S.A.)から、総出力80万kW級のコンポスティージャ(Compostilla)発電所向け天然ガス焚きガスタービン・コンバインドサイクル(GTCC)発電設備をフルターンキー契約で受注した。運転開始は2011年の予定。

 発電設備は、同国北西の都市ポンフェラーダ(Ponferrada)近郊に位置するコンポスティージャ発電所の新設6、7号機として設置される。出力40万kW級のGTCC 2系列で、それぞれM701F型ガスタービン、蒸気タービン、発電機、排熱回収ボイラーなどで構成される。

 このうち、ガスタービンおよび蒸気タービンは当社高砂製作所が製作し、発電機は三菱電機が供給。排熱回収ボイラーは調達する。また、据付・土建工事・プラント補機調達はスペインのエンジニアリング企業INITEC社と総合建設業COBRA社、ACCIONA社の3社合弁の現地企業が担当する。取扱商社は三菱商事。

 Endesa Generacion, S.A.は、スペインの電力会社であるエンデサ社(Endesa S.A.)傘下の発電会社。同社へはクリストバルコロン発電所(2006年運転開始)向けGTCC(40万kW)をはじめ、過去約500万kWのタービンを納入しており、その総発電設備容量は、同社がスペイン国内で所有する発電設備容量の約20%を占めるに至っている。

 また、今回のコンポスティージャ発電所については、1968年に当社大型蒸気タービンのスペイン向け輸出初号機として3号機向け(33万kW)を受注、その後、4、5号機向け蒸気タービン(35万kW×2)も連続受注して、当社欧州進出の端緒を拓いた発電所となっている。同発電所向けにはその後も、4、5号機向け排煙脱硫装置を納入するなどして、エンデサ社との信頼関係はますます厚いものとなっている。
 今回の受注はこれらの実績と、当社の最新鋭GTCCの性能、信頼性が高く評価されたことによる。

 GTCC発電設備は、ガスタービンにより発電を行い、その排熱を利用して蒸気タービンでも発電する方式。エネルギーの有効利用とCO2の排出削減が可能で、省エネルギーだけでなく、環境保全にも大きく貢献する。
 当社はGTCC発電設備を国内外で多数納入し、技術・実績両面で広く市場の信用を獲得しているが、これからも、今回の契約を弾みとして、エネルギーの有効利用と環境負荷の低減に役立つ天然ガス焚きGTCC発電設備の受注活動をさらに積極的に展開していく。

 

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