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インドネシア国営電力会社から天然ガス焚き大型GTCC発電設備を受注

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 三菱重工業は、インドネシア国営電力会社PT. PLN(Persero)から、出力約75万kWの天然ガス焚きガスタービン・コンバインドサイクル(GTCC)発電設備を、フルターンキー契約で受注した。本プロジェクトは日本政府開発援助による円借款資金を活用し、首都ジャカルタ中心部から北東約10kmに位置するタンジュンプリオク(Tanjung Priok)発電所を拡張するもので、2011年11月の運転開始を予定している。

 当社が納入するのは発電設備の中核となるM701F型ガスタービン2基、排熱回収ボイラー2基、蒸気タービン1基および付帯設備一式。発電機は三菱電機、送変電設備はAreva T&D社が供給する。取扱商社は三菱商事。

 インドネシアは経済の発展に伴い電力需要が急増しており、特に首都周辺のジャワ島西部は慢性的な電力不足の緩和が課題。この事態に対応してPLNでは火力発電所の新設や拡張・リパワリング(再生)に力を注いでいる。

 当社は2006年にインドネシア初となるF型ガスタービン2基をチレゴン(Cilegon)GTCC発電所(74万kW)に納入。また、施工中のムアラカラン(Muara Karang)発電所のリパワリング工事にも同型ガスタービン2基が 採用されており、こうしたPLNへの当社の大型ガスタービンの納入実績と当社のGTCC技術に対する評価が、今回の受注につながった。

 GTCC発電設備はガスタービンにより発電を行い、その排熱を利用して蒸気タービンでも発電する方式。エネルギーの有効利用、地球温暖化ガスである二酸化炭素(CO2)の排出削減ができる。当社はGTCC発電設備の受注活動をさらに積極的に展開し、世界の省エネ・環境保全および旺盛な電力需要・産業発展に対する期待に応えていく。

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