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5件のGTCC発電設備 長期保守契約(LTSA)を連続受注

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 三菱重工業は、エジプト、トルコ、オーストラリア、アルゼンチンの海外電力会社から、ガスタービン・コンバインドサイクル(GTCC)発電設備の長期保守契約(Long Term Service Agreement:LTSA)を5件連続で受注した。いずれも当社がその建設や主要機器の供給にかかわったプラントで、長期にわたり高温部品・消耗品などの供給・補修や技術者の派遣などを行う。

 今回LTSAの対象となるのは、エジプトのシディ・クリル(Sidi Krir)とエル・アトフ(El Atf)、トルコのバンディルマ(Bandirma)、オーストラリアのタマールバレー(Tamar Valley)、アルゼンチンのコスタネラ(Costanera)の各GTCC発電設備。2009~2010年度に運転を開始する新設、もしくはLTSA契約の更新期を迎えた既設のプラントで、これまでLTSA契約に基づき発揮してきた当社のメンテナンス能力がマーケットで高く評価され、今回の連続受注となった。

 このうち、シディ・クリルとエル・アトフ発電所は、エジプト第2の都市アレキサンドリアからそれぞれ西30km、東60kmに位置する出力各75万kWの新設プラントで、西部デルタ発電公社(West Delta Electricity Production Company:WDEPC)および中部デルタ発電公社(Middle Delta Electricity Production Company:MDEPC)からLTSAを受注した。契約期間はともに2009年8月から6年間。

 バンディルマ発電所は、トルコの発電会社であるエネルジサ社(Enerjisa Enerji Uretim A.S.)がマルマラ海沿岸に建設中で、当社がオーストリアのエンジニアリング企業と共同でフルターンキー契約によりこれに当たっている。出力は92万kW。運転開始は2010年8月の予定で、契約期間は約6年間(更に6年間延長のオプション付き)。

 豪州のタマールバレー発電所は、電力会社アリンタ・エナジー(Alinta Energy)社から当社が受注し、タスマニア州に建設した出力20万kWの新規プラントで、運転開始は2009年9月。契約期間は約12年間。

 アルゼンチンのコスタネラ発電所は、首都ブエノスアイレス近郊に電力会社エンデサ・コスタネラ社(Endesa Costanera S.A.)が所有するGTCC発電設備で、当社が1996年にフルターンキー契約で受注して建設、1999年の運転開始以降もLTSAにより当社が保守・管理を担当してきた。この実績が高く評価され、このたび、2度目の契約更新時期を迎えたのを受け、新たなLTSAを締結した。契約期間は10年間。

 GTCC発電設備は、ガスタービンにより発電を行い、その排熱を利用して蒸気タービンでも発電する方式で、エネルギーの有効利用とCO2の排出削減を実現して、省エネと環境保全に大きく貢献する。
 当社はGTCC発電設備を国内外で多数納入し、広範な顧客の信用を獲得しており、その保守・管理についても多くの実績を持つ。近年、電力各社は信頼性の高い運転を実現するため、長期間の安定したサービス提供を求め、 LTSAを志向するケースが増えているが、当社は今後も、LTSAをサービス事業のひとつの柱と位置づけ、市場の多様なニーズに一層的確に応えていく。

 

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