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ガスタービン・コンバインドサイクル(GTCC)発電設備を受注

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 三菱重工業は、スペインのエンジニアリング企業であるイニテック社(INITEC Energia S.A.)から、ウズベキスタン電力公社(State Joint Stock Company Uzbekenergo)が建設するナヴォイ(Navoi)熱併給発電所向けガスタービン・コンバインドサイクル(GTCC)発電設備を受注した。当社がウズベキスタン向けGTCC発電設備を受注するのは今回が初めて。納入は2010年12月~2011年3月の予定。

 今回の天然ガス焚きGTCC発電設備は、ウズベキスタンの南西部に位置する産業集積地、ナヴォイ州の州都ナヴォイ市に設置されるもので、出力47.8万kW。完成後は、石油、天然ガス、貴金属などの天然資源の産出や化学肥料の製造などで活況を呈す経済特区でもあるこの地域に、電気と温水を安定的に供給して産業を支えることとなる。

 GTCC発電設備は、「M701F形」ガスタービン、蒸気タービン、排熱回収ボイラー、発電機、などで構成される。当社はこのうち、ガスタービンと蒸気タービンを供給し、発電機は三菱電機が手掛ける。また、全体のエンジニアリングはイニテック社が、土建・据付はトルコの建設会社チャルック社(Calik Enerji Sanayi ve Ticaret A.S.)がそれぞれ担当する。取扱商社は三菱商事。

 ウズベキスタンは1991年末に、ソ連解体に伴って独立、その後、市場経済化を推進して、2004年以降は年率7~9%という高い水準の経済成長を維持している。そのため、電力の安定供給や天然ガスの効率的利用が優先課題となっており、現在、老朽化した熱併給発電所に高効率のGTCC発電設備を設置するなど“発電所近代化計画”が推し進められている。今回のGTCC発電設備の導入もその一環。
 なお、ウズベキスタン電力公社は、全株式を政府が保有する国有株式会社で、同国の電力事業全般を担当している。また、イニテック社は、スペイン最大、欧州第3位の建設会社ACSグループに属するエンジニアリング企業。

 GTCC発電設備は、ガスタービンにより発電を行い、その排熱を利用して蒸気タービンでも発電する方式。エネルギーの有効利用とCO2の排出削減が可能で、省エネルギーだけでなく、環境保全にも大きく貢献する。
 当社はGTCC発電設備を国内外で多数納入し、技術・実績両面で広く市場の信用を獲得しているが、これからも、今回の受注を弾みとして、エネルギーの有効利用と環境負荷の低減に役立つ天然ガス焚きGTCC発電設備の受注活動を、さらに積極的に展開していく。

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