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アゼルバイジャン向け天然ガス焚きGTCC発電設備を受注

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 三菱重工業は、アゼルバイジャンの国有電力会社、アゼルエナジー社(Azerenerji Joint Stock Company)が建設するシマル(Shimal)火力複合発電所2号機向け天然ガス焚きガスタービン・コンバインドサイクル(GTCC)発電設備を受注した。同国向けGTCCは1999年に受注したシマル1号機向けに続くもので、発電所建設プロジェクトの主契約者である東洋エンジニアリング株式会社に供給する。運転開始は2013年11月の予定。

 今回のシマル2号機の出力は40万kW。本契約は日本政府が2005年5月にアゼルバイジャン共和国政府と調印した円借款契約に基づき、首都バクー近郊に建設される大型の高効率発電所で、高い経済成長を続ける同国・首都圏域への電力供給を支えることとなる。

 GTCC発電設備はガスタービンにより発電を行い、その排熱を利用して蒸気タービンでも発電する方式。エネルギーの有効利用とCO2の排出削減が可能で、省エネルギーだけでなく、環境保全にも大きく貢献する。当社はこのうち、M701F形ガスタービン、蒸気タービンを製作・供給し、技術者の派遣も行う。発電機は三菱電機が担当する。

 アゼルエナジー社は、アゼルバイジャンにおけるすべての発電・送電事業を担う、政府全額出資の電力会社。同国は、カスピ海の石油・天然ガス開発などにより好調な経済成長を続けており、急テンポで増加する電力需要への対応が急務となっている。そのため、同社は新規発電所の建設や老朽化した発電設備のリニューアルなどに注力しているが、今回のGTCC発電設備の導入もその一環。

 当社はGTCC発電設備を国内外で多数納入し、技術・実績両面で広く市場の信用を獲得している。これからも、今回の契約を弾みとして、エネルギーの有効利用と環境負荷の低減に役立つ天然ガス焚きGTCC発電設備の受注活動をさらに積極的に展開していく。

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