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バングラディシュ向けM701F形ガスタービン発電機を受注

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 三菱重工業は、バングラディシュの国営電力会社であるElectricity Generation Company of Bangladesh(EGCB)が首都ダッカ近郊に建設するハリプール ガスタービン・コンバインドサイクル(GTCC)発電設備向けのM701F形ガスタービン発電機1式を受注した。この発電所の建設を手掛ける韓国の現代建設に供給するもので、出荷は2012年4月の予定。発電所の総出力は41万kW。完工すると、バングラディシュの政府系電力会社が所有する最大のGTCC発電所となる。

 今回の発電所建設は、日本政府が国際協力機構(JICA)を通じて供与する円借款により支援されるもので、ダッカの中心部から南東14kmのナラヤガンジ市ハリプール地区に建設される。
 同国では経済発展に伴い電力の需給ギャップが深刻化しているが、今回受注した出力28万kWのガスタービン発電機は新たなGTCC発電設備の中核機器として、その旺盛な電力需要を支えることとなる。

 GTCC発電設備は、ガスタービンにより発電を行い、その排熱を利用して蒸気タービンでも発電する方式で、高い省エネルギー性を持ち、環境保全にも大きく貢献する。
 当社はこのうち、ガスタービンを製作・供給するほか、その据付け・試運転のための指導員派遣を行なう。発電機は三菱電機が手掛ける。

 EGCBは発送配電一貫の電力事業者であったBangladesh Power Development Board(BPDB)から分社化されて2004年に発足した発電会社。BPDBは、電力・エネルギー・鉱山資源省傘下の事業者として1972年にスタートしたが、その後、発電、送電、配電に機能分離され現在に至っている。
 現代建設は1947年設立の総合建設会社。従業員約3,800人を擁して、道路、ダム、橋梁、港湾、プラント、住宅・文化施設の建設などを手掛ける。

 今回の受注は、GTCC発電設備の大出力・高効率を実現する当社ガスタービンの技術と実績が高く評価されたことによる。
 GTCC発電設備は既設発電所に隣接して建設されるが、この既設発電所では、当社が当時のBPDB向けに納入したMW251形ガスタービン発電機3基が現在も運転を続けているほか、近接するPendekar Energy社所有の発電所でもM701F形ガスタービン1基が順調に稼働中。これらの実績が今回の成約を後押しした。

 当社は、ガスタービンを国内外で多数納入し、技術・実績両面で広く市場の信頼を獲得しているが、今回の受注を弾みとして、これからも高効率と高信頼性を両立させたガスタービンの受注活動を一層積極的に展開していく。

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