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日本郵船からバラスト水処理装置の設置工事を受注

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 三菱重工業は、日本郵船株式会社から就航船舶に対するバラスト水処理装置の設置工事を受注した。当社が建造した自動車運搬船「アウリガ・リーダー」を、船舶改修を担当する横浜船海改修部が所在する横浜製作所(横浜市中区)で改造し、6月中旬に完工する予定。本年4月に発足した専任チームが初めて手掛ける案件となる。

 同改造は、専任の「バラスト水処理装置プロジェクトチーム」が、最適な設置機種の選定や船内改造設計、エンジニアリング、工事管理などについて一括対応している。

 アウリガ・リーダーは2008年12月に、当社神戸造船所で竣工。日本郵船により太陽光発電システムを搭載したエコシップとして実証運用されてきた。全長199.99m、全幅32.26m、総トン数6万213トンで、最大6,200台の自動車を搭載できる。日本郵船では今回、さらに同船の環境対応性能を高める改造を計画。

 バラスト水処理装置は、船のバラストタンクに採り入れる海水(バラスト水)の排出前浄化を義務づける国際条約の規制が予定されている2017年頃までに、規制対象となる全船舶への設置が必要となる。対象船舶が多いこともあり、その対応が造船・海運業界の大きな課題となっている。

 当社は新造船のほかに修繕・改造船も手掛ける立場から、バラスト水処理装置の設置に関して専任組織を置き多様な経験を一元的に蓄積することで、これまで送り出した船舶に対するアフターサービスのレベル向上と、改修事業の拡大を目指している。

 当社は今回の受注・施工を弾みに自社建造船以外のケースも含めた様々な船種について、バラスト水処理装置の設置改造を積極的に手掛けていく。

 

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