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三菱重工業は、世界最大のクルーズ客船会社カーニバル社(Carnival Corporation & plc)のドイツ向けブランドであるアイーダ・クルーズ(AIDA Cruises)向け大型クルーズ客船2隻に、「三菱空気潤滑システム(MALS:Mitsubishi Air Lubrication System)」を搭載する。MALSは、泡の力で船底と水の抵抗を減らし省エネ・CO2削減を実現する当社の独自技術。船主の燃料消費量削減と環境負荷低減に対する強いニーズを受けて搭載が決まったもので、約7%の燃費向上が見込まれる。クルーズ客船における空気潤滑システムの搭載は世界初となる。絶対的な性能および品質を要求するカーニバル社にMALSが採用されたことは、当社技術の信頼性が評価されたものであり非常に意義深い。
MALSを搭載するクルーズ客船2隻は、2011年11月に受注したもの。いずれも12万5,000総トン、3,250人乗りで、AIDAブランドの客船では最大となる。長崎造船所で建造し、2015年春と2016年春の引き渡しを予定している。
MALSは、ブロア(送風機)を使って船底から吹き出した空気が、細かい気泡となって船底をカーペットのように覆うことで、航行時の船体と水との摩擦を減らすもの。今回の客船への搭載に当たり、独自開発の高効率ブロアの採用、最新の流体シミュレーション計算に基づく効率的な空気吹き出し位置の決定、吹き出し空気量の最適化等により7%の省エネ効果を見込んでいる。
当社は、2010年に竣工したモジュール運搬船2隻にMALSを初搭載し、海上試運転において約13%の燃費向上を確認している。
また、海上輸送の主力船種であるばら積み運搬船をターゲットに、MALSを核に高効率船型や推進性能改善装置を組み合わせ、CO2排出量を従来船に比べ約25%削減できる新省エネ船型の開発を完了。穀物メジャーの米国ADM社(Archer Daniels Midland Company)向け穀物輸送船3隻に、MALSを含む同省エネ船型の設計コンセプト供給が決定している。
海上輸送における環境負荷低減に向けた国際ルールが採択され、また燃料価格の高騰が続くなか、省エネ船舶に対する期待と要求は高まる一方である。こうした状況を踏まえ、当社はモジュール運搬船、ばら積み運搬船、今回の客船といったMALS搭載新造船の受注に加え、既存船舶へのレトロフィット(改造工事)を拡大していく。
併せて、MALS関連技術の供与をはじめとする環境・省エネ関連技術の提案型営業を積極展開し、エコシップの技術提供および省エネ関連装置の拡販といったエンジニアリング事業を進展させていく。
MALSは、ブロア(送風機)を使って船底から吹き出した空気が、細かい気泡となって船底をカーペットのように覆うことで、航行時の船体と水との摩擦を減らすもの。今回の客船への搭載に当たり、独自開発の高効率ブロアの採用、最新の流体シミュレーション計算に基づく効率的な空気吹き出し位置の決定、吹き出し空気量の最適化等により7%の省エネ効果を見込んでいる。
当社は、2010年に竣工したモジュール運搬船2隻にMALSを初搭載し、海上試運転において約13%の燃費向上を確認している。
また、海上輸送の主力船種であるばら積み運搬船をターゲットに、MALSを核に高効率船型や推進性能改善装置を組み合わせ、CO2排出量を従来船に比べ約25%削減できる新省エネ船型の開発を完了。穀物メジャーの米国ADM社(Archer Daniels Midland Company)向け穀物輸送船3隻に、MALSを含む同省エネ船型の設計コンセプト供給が決定している。
海上輸送における環境負荷低減に向けた国際ルールが採択され、また燃料価格の高騰が続くなか、省エネ船舶に対する期待と要求は高まる一方である。こうした状況を踏まえ、当社はモジュール運搬船、ばら積み運搬船、今回の客船といったMALS搭載新造船の受注に加え、既存船舶へのレトロフィット(改造工事)を拡大していく。
併せて、MALS関連技術の供与をはじめとする環境・省エネ関連技術の提案型営業を積極展開し、エコシップの技術提供および省エネ関連装置の拡販といったエンジニアリング事業を進展させていく。
三菱重工グループについて
三菱重工グループは、エンジニアリングとものづくりのグローバルリーダーとして、 1884年の創立以来、 社会課題に真摯に向き合い、人々の暮らしを支えてきました。
長い歴史の中で培われた高い技術力に最先端の知見を取り入れ、カーボンニュートラル社会の実現 に向けたエナジートランジション、 社会インフラのスマート化、サイバー・セキュリティ分野 の発展に取り組み、 人々の豊かな暮らしを実現します。
詳しくは:
- 三菱重工グループのウェブサイト: www.mhi.com/jp
- オンラインマガジン SPECTRA: spectra.mhi.com/jp
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