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高炉ガス焚きガスタービン・コンバインドサイクル(GTCC)発電設備2系列を受注

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 三菱重工業は、中国の中鋼設備有限公司(Sinosteel Equipment & Engineering Co., Ltd.)と共同で、同国の包頭鋼鉄(集団)有限責任公司(Baotou Iron & Steel (Group) Co., Ltd.)から高炉ガス焚きガスタービン・コンバインドサイクル(GTCC)発電設備2系列を受注した。製鉄所内の高炉およびコークス炉から発生するガスを有効利用して工場内の電力の一部を賄うもので、高炉ガス焚きGTCCで当社は世界トップのシェアを誇っている。運転開始は2014年8月と9月の計画。取扱商社は三菱商事。

【包頭鋼鉄納入済高炉ガス焚きGTCC】
 今回のプロジェクトは、内モンゴル自治区包頭市に位置する包頭鋼鉄製鉄所の拡張に伴い実施されるもので、新たに導入されるGTCC発電設備は30万kWクラス(15万kWクラス×2系列)。

 当社はこのうち、1系列を構成する主要機器であるM701S(DA)形ガスタービン、蒸気タービン、ガスコンプレッサーなどのほか、両系列の制御機器、補機などを製作・供給する。もう1系列を構成する主要機器は、当社の技術供与先である重電機器メーカー、東方タービン(Dongfang Turbine Co., Ltd.)から中鋼設備が調達するが、その主要部品は当社が供給する。発電機は三菱電機が担当。

 包頭鋼鉄は内モンゴル自治区を拠点とする国有の製鉄会社。鉄、鉄鋼、圧延鋼板、レアアースなどの生産を手掛ける。設立は1954年で、従業員数は約5万7,000人。
 当社はこれまでにも2005年に、同社向け高炉ガス焚きGTCC発電設備(15万kWクラス×2系列)を受注し納入している。今回の受注はその実績と当社の高い技術力が評価されたことによる。

 中鋼設備は、鉄鋼大手である中鋼集団公司のグループ企業。製鉄設備の生産・調達・販売、エンジニアリングなどを手掛ける。1972年の設立。

 世界的な環境負荷低減の動きの中で、製鉄業界でもCO2排出量の削減が強く求められているが、製鉄所から発生する副生ガスを活用する高炉ガス焚きGTCCは、環境への負荷低減に力を発揮するだけでなく、エネルギーの有効利用にも大きく貢献する。

 高炉ガスは天然ガスに比べてカロリーが低く、ガスタービンの安定燃焼には高度な技術が要求される。当社は1980年代に専用の燃焼器を開発するなどして独自の高炉ガス焚きGTCC発電技術を確立、以来、国内外の製鉄所に数多く納入しており、現在では、高炉ガス焚きガスタービンの世界シェアは6割を超える。

 当社は今後も、この分野で先駆的な役割を果たすため、エネルギーの有効利用と環境負荷の低減に役立つ高炉ガス焚きGTCC発電設備の受注活動を積極的に展開していく。
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