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三菱重工業は、電源開発株式会社(Jパワー)のタイ現地事業会社であるガルフJP UT社(Gulf JP UT Company, Limited:GUT)から、出力160万kW(80万kW×2系列)のウタイ・ガスタービン・コンバインドサイクル(GTCC)発電所建設プロジェクトをフルターンキー契約で受注、併せて、長期メンテナンス契約も締結した。経済成長に伴い増加し続ける同国の電力需要に対応するための大型プロジェクトで、運転開始は2015年6月と同12月の予定。
ウタイGTCC発電所は、GUTがタイの電源開発計画に基づき、首都バンコクの北方70kmに位置するアユタヤ県ウタイ郡に建設する。運転開始後は、長期電力販売契約を締結するタイ国電力公社(Electricity Generating Authority of Thailand:EGAT)に電力を供給して、同国の旺盛な電力需要を支えることとなる。
今回のGTCC発電設備はガス焚きおよび軽油焚きに対応するデュアル燃料仕様で、M701F4形ガスタービン4基、蒸気タービン2基、発電機6基などで構成する。このうち、当社はガスタービン、蒸気タービンなどを製作・供給し、発電機は三菱電機が手掛ける。また、土建・据付工事は現地の建設会社であるシノタイ・エンジニアリング・アンド・コンストラクション社(Sino-Thai Engineering and Construction Public Company, Ltd.:Sino-Thai)が担当する。
また、当社は運転開始後、長期メンテナンス契約に基づいてGTCC発電設備の保守・管理を支援する。
GUT社は、Jパワーのタイ現地法人、ガルフ JP社(Gulf JP Company, Limited)が設立した事業遂行のための特別目的会社(SPC)。当社は2011年末にも、ガルフ JP社のSPCであるガルフ JP NS社(Gulf JP NS Company, Limited:GNS)からサラブリ県ノンセン郡に立地する出力160万kW(80万kW×2系列)のGTCC発電設備を受注している。
GTCC発電は、ガスタービンでの発電に加え、その高温排ガスを利用して蒸気タービンでも発電ができる高効率発電システム。化石燃料の有効利用と環境負荷低減の両面から、世界的に需要が高まっている。
当社はGTCC発電設備を国内外で多数納入し、技術・実績両面で広く市場の信頼を獲得している。これからも、今回の受注を弾みとして、エネルギーの有効利用とCO2の排出削減に貢献するGTCC発電設備の受注活動をさらに積極的に展開していく。
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