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米ポートランド・ジェネラル・エレクトリック社向けGTCC発電設備を受注

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 三菱重工業は、米国の電力会社であるポートランド・ジェネラル・エレクトリック社(Portland General Electric Company:PGE)がオレゴン州に建設するカーティ発電所(Carty Generating Station)向けに出力44万kWの天然ガス焚きガスタービン・コンバインドサイクル(GTCC)発電設備を受注し、併せて、長期メンテナンス契約も締結しました。M501GAC形ガスタービンと最終翼50インチの蒸気タービンを中核機器に採用した高効率のGTCC発電設備で、運転開始は2016年夏の予定です。

 今回のGTCC発電設備は、このプロジェクトのEPC(設計・調達・建設)契約者であるスペインの大手エンジニアリング会社、アベンゴア社(Abengoa S.A.)の米国子会社から、当社原動機事業の米国拠点であるMPSA(Mitsubishi Power Systems Americas, Inc.)を通じて受注したものです。同州のボードマン近郊に建設する設備で、運転開始後は地域の旺盛な電力需要を賄うこととなります。

 GTCC発電設備は、M501GAC形ガスタービンのほか、蒸気タービン、排熱回収ボイラー、発電機などで構成されます。このうち、M501GAC形ガスタービンは、当社ガスタービンの米国生産拠点であるサバンナ工場(ジョージア州)で製作し、蒸気タービンは高砂製作所で手掛けます。発電機は三菱電機が供給します。
 また、運転開始後は、長期メンテナンス契約に基づき、ガスタービンと蒸気タービンの保守・管理、代替部品の供給、およびリモートモニタリングなどに当たることとなります。

 M501GAC形ガスタービンは世界最高レベルの効率を誇る大容量タービンです。G形ガスタービンはこれまで北米向け39基を含め、すでに国内外で77基の受注実績がありますが、今回の受注は、M501GAC形の優れた性能とこれまでの実績が高く評価されたことによるものです。
 また、今回採用する蒸気タービンは、高強度材料を使用して50インチの最終翼を採用した次世代タイプのSRT-50形機で、これまで以上の高性能化、大容量化、低コスト化を実現します。

 PGEは、オレゴン州に数多くの発電所を持つ電力会社で、発電、電力購入・販売、送電、配電などのほか、天然ガスの売買も手掛けています。当社は2007年にも同社のポートウエストワード(Port Westward)発電所向けにGTCC発電設備を納入しています。

 GTCC発電設備は、ガスタービンでの発電に加え、その高温排ガスを利用して蒸気タービンでも発電ができる高効率発電システムで、高い燃費効率でエネルギーの有効利用と環境負荷低減に貢献します。
 当社はGTCC発電設備を国内外で多数納入し、技術・実績両面で広く市場の信頼を獲得しています。今回の受注を弾みに、資源の有効利用と環境負荷の低減に役立つGTCC発電設備の受注活動に一層力を注いでいきます。

Tags: 火力,北米,パワードメイン
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