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米国向け初のJ形ガスタービン

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 三菱重工業は、米国オクラホマ州の公益電力会社であるGRDA(Grand River Dam Authority)のショウトウ(Chouteau)発電所用M501J形ガスタービンの受注に向け近く正式契約を行います。J形ガスタービンの米国向け受注は今回が初めて。ガスタービン・コンバインドサイクル(GTCC)発電設備の中核機器となるもので、今回、J形ガスタービンの性能が高く評価されたことを弾みとして、北米および世界においてこの最新鋭機の拡販をさらに加速していく方針です。

【J形ガスタービン】
 今回の中核機器は、当社原動機事業の米国拠点であるMPSA(Mitsubishi Power Systems Americas, Inc.)を通じて供給するものです。昨今の環境規制動向を踏まえ、GRDAが石炭焚き火力発電への依存を抑えるのを目的に、オクラホマ州2番目の都市タルサ(Tulsa)の東56kmに出力49万5,000kWのGTCC発電所を建設するもので、運転開始は2017年3月の予定。

 今回供給するのは、M501J形ガスタービン、SRT-50形蒸気タービン、発電機です。このうち、ガスタービンは当社の米国生産拠点であるサバンナ工場(ジョージア州)で製作します。発電機は三菱電機が手掛けます。
 また、長期メンテナンス契約(LTSA)も締結する予定で、運転開始後は、プラントの保守・管理、代替部品の供給、およびリモートモニタリングなどに当たることとなります。

 J形ガスタービンは当社が独自技術により開発した最新鋭機です。2009年に開発を完了し、現在までの受注累計は今回の米国向けも含め28基に達しています。そのうち9台が運転を開始しており、累計運転時間は2万8,000時間を超えています。

 GRDAはオクラホマ州のグランドリバー(Grand River)を開発・管理し、発電と水供給の事業を行う公益電力会社です。ガス火力、水力など発電所計7ヵ所(173万kW)を擁して、同州のほぼ全域に電力を供給しています。設立は1935年。

 GTCC発電設備は、ガスタービンでの発電に加え、その高温排ガスを利用して蒸気タービンでも発電ができる高効率発電システムです。高い燃費効率でエネルギーの有効利用と環境負荷低減に貢献します。
 当社はGTCC発電設備とその中核を担う高効率機器を国内外で多数納入し、技術・実績両面で広く市場の信頼を獲得しています。今後も、資源の有効利用と環境負荷の低減に役立つGTCC発電設備とその中核機器の受注活動に一層積極的に取り組んでいきます。

Tags: 火力,北米,パワードメイン
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