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米GEと蒸気タービンの共同開発へMOUに調印

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 三菱重工業は、米国ゼネラル・エレクトリック社(General Electric Company:GE、コネチカット州)と、ガスタービン・コンバインドサイクル(GTCC)発電設備向け蒸気タービンの共同開発を検討していくことで合意し、覚書(MOU)に調印した。提携により両社の技術を総合し、高性能で信頼性が高い次世代機種の円滑な開発・投入を目指す。

 両社はまず、GTCC発電設備向け次世代蒸気タービンの開発機種の基本仕様を決定し、最終的な開発合意書の調印に向けた作業を進める。 共同開発する蒸気タービンは両社がそれぞれ製造し、納入するGTCC発電設備に採用されることになる。

 GTCC向け蒸気タービンの開発合意の後、原子力発電設備向け蒸気タービンについても、両社の豊富な実績や技術力を活かした共同開発を検討する予定。
 さらに将来的には、本件開発に加えて、蒸気タービンの設計、生産プロセス体制における協業のための合弁会社の設立などに関しても検討していく。

 今回の提携で、当社とGEはそれぞれが培ってきた最先端の技術をあわせることにより、まずはGTCC発電設備向けで、信頼性が高く高効率な新設計蒸気タービンの開発に力を注いでいく。

 GTCC発電設備は、ガスタービンにより発電を行い、その排ガス熱を利用して蒸気タービンでも発電する方式。エネルギーの有効利用と、温室効果ガスである二酸化炭素(CO2)の排出を抑制できる。
 地球温暖化に対する関心が世界的に高まる中、環境負荷が比較的低いGTCC設備や原子力発電設備は大きな需要が見込まれている。その中核機器である蒸気タービンで革新的な製品を獲得することにより、さらなる事業拡大につなげていく。

Tags: 火力,北米,パワードメイン
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