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2021年度省エネ大賞省エネ事例部門で「省エネルギーセンター会長賞」を受賞 三菱重工サーマルシステムズ、帯水層蓄熱システムを活用した工場空調システムの省エネ化で

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◆ 未利用エネルギーである700kW規模の地中熱に着目し、年間を通した熱の循環利用でエネルギーを有効活用
◆ 大気への熱放出低減や地中への熱収支を通年ゼロ化することなどにより、地球環境保護にも貢献

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三菱重工グループの三菱重工サーマルシステムズ株式会社(社長:楠本 馨、本社:東京都千代田区)は、帯水層(注1)蓄熱システムを活用した工場空調システムの省エネ化に関する取り組みで、一般財団法人省エネルギーセンターが主催し経済産業省が後援する、2021年度(令和3年度)省エネ大賞の省エネ事例部門における「省エネルギーセンター会長賞」を受賞しました。帯水層に蓄えられた地下水を冷暖房の熱源として利用することによる省エネ性、環境性などが高く評価されたものです。省エネ事例部門での受賞は、三菱重工サーマルシステムズとしては初となります。

この取り組みでは、三菱重工業神戸造船所(神戸市兵庫区)内にある三菱重工サーマルシステムズ神戸製作所の冷暖房システムに対し、未利用エネルギーである700kW規模の地中熱を活用した帯水層蓄熱システムを導入しました。これにより、冬期暖房時の冷排熱を夏期冷房に利用する一方、夏期冷房時の温排熱を冬期暖房に利用するといった、季節をまたいだ熱の循環利用を可能としエネルギーを有効活用します。また、大気への熱放出を低減し、地中への熱収支を通年でゼロにすることなどによるCO2排出量削減、ヒートアイランド緩和、地球温暖化防止にも貢献します。

さらに帯水層蓄熱システムは、「低GWP(注2)冷媒を採用した高性能インバータターボヒートポンプ(注3)の導入」「最適制御システムの導入」「エネルギー使用量と熱源井戸性能の見える化システムの導入」「2年目以降の長期間運用のための初年度運転データの活用」といった省エネ対策も備えています。その結果、同規模のガス吸収冷温水機と比べ、原油換算で年間46.5kLの一次エネルギー消費量削減(削減率49.9%)と、年間109.1トンのCO2削減(削減率65.3%)を実現しています。

省エネ大賞は、省エネ意識、活動および取り組みの浸透、省エネ製品などの普及促進に寄与することを目的に実施されています。事業者や事業場などにおける他者の模範となる優れた省エネへの取り組みや、省エネ性に優れた製品ならびにビジネスモデルに対し、毎年表彰を行っています。

三菱重工サーマルシステムズは今回の受賞を励みとして、さらなる省エネに寄与する技術および製品の開発に引き続き取り組んでいきます。また、各種プラントのエネルギー効率向上を図るサーマルエンジニアリング事業、大空間空調の大型冷凍機事業、多様な快適空間を創り出す空調事業、コールドチェーンに欠かせない輸送冷凍機事業、カーエアコン事業など事業領域の広さを生かしたシナジーによる統合技術力で、お客様の多種多様なニーズに応じた最適なサーマルソリューションの実現に力を注いでいきます。

  • 1砂礫などで構成される地層のことで、そこに蓄えられている地下水は外気温と比べ夏は冷たく冬は温かいことから、熱源としての利用価値が高い未利用の温度差エネルギーとされています。
  • 2Global Warming Potentialの略。CO2を1とした地球温暖化係数で、値が小さいほど温室効果が低く環境性に優れます。
  • 3三菱重工サーマルシステムズ製の冷房専用ターボ冷凍機「ETI-Zシリーズ」をベースに温水仕様を展開することで、暖房モードと冷房モードの切り替えを可能としています。ETI-Zシリーズについて、詳しくは以下のプレスリリースをご覧ください。
    https://www.mhi.com/jp/news/1506105655.html
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Tags: 省エネ大賞,帯水層蓄熱システム
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長い歴史の中で培われた高い技術力に最先端の知見を取り入れ、カーボンニュートラル社会の実現 に向けたエナジートランジション、 社会インフラのスマート化、サイバー・セキュリティ分野 の発展に取り組み、 人々の豊かな暮らしを実現します。

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