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電動冷凍車「日野プロフィアCOOL Hybrid」に搭載する全電動式輸送冷凍機を製品化 予冷時間短縮とともに、エンジン停止中も冷凍機の長時間運転を実現

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◆ 三菱重工サーマルシステムズが開発・製造、菱重コールドチェーン(RCC)を通じて供給
◆ 独自の3Dスクロール密閉インバータコンプレッサなどで大能力運転と高効率運転を両立

三菱重工グループの三菱重工サーマルシステムズ株式会社(社長:楠本 馨、本社:東京都港区)は、日野自動車株式会社が2019年夏の発売を計画する電動冷凍車「日野プロフィアCOOL Hybrid」に完全適合した全電動式の輸送冷凍機(通称:陸上輸送用冷凍ユニット、陸上レフユニット、陸レフ)を製品化します。独自の3Dスクロール密閉インバータコンプレッサなどにより車速に影響されず、自在に冷凍能力を発揮することができます。また、冷凍庫内の予冷時間(注)を短縮するとともに、エンジン停止中も冷凍機の長時間運転が可能となります。国内販売会社の菱重コールドチェーン株式会社(RCC、社長:安藤 憲生、本社:東京都千代田区)を通じて供給していきます。

今回、日野プロフィアCOOL Hybridに搭載する輸送冷凍機は、2016年冬からRCCを通じて販売し好評を得ている「TEJ100シリーズ」の1タイプとして製品化するもので、既存の汎用モデルをベースに、日野プロフィアCOOL Hybridとの組み合わせで高いパフォーマンスを発揮するよう最適化させました。冷凍食品やアイスクリームの輸送も容易なクラス最大級の冷凍能力を有し、電源側からの豊富な給電量に応じた大能力での運転や、庫内温度に応じた高効率運転を実現します。冷媒には輸送冷凍機で主流のR404A対比地球温暖化係数が約半分となるR410Aを採用。日野プロフィアCOOL Hybridの高い省エネ・環境配慮性に貢献します。

3Dスクロール密閉インバータコンプレッサは、独自の軸方向圧縮機構とガスインジェクション機能を備えており、ビル用マルチエアコンなど幅広い冷熱製品を手掛ける三菱重工グループ特有の差別化技術に基づくものです。シリーズのうち、異温度同時輸送が可能な2室マルチ仕様では、1台のインバータコンプレッサと2台のエバポレータ(吸熱用熱交換器)を接続する回路および電子膨張弁を用いて、高度な制御で冷凍能力の分配を自在に行い、運転条件を選ばず最大限の性能を引き出します。また、きめ細かな温度管理の実現だけでなく、効率的に電気を使用することで省エネルギーも実現します。

この輸送冷凍機は、大型トラックにおける幅広いラインアップを持つ日野プロフィアCOOL Hybridとの組み合わせが可能になったことにより、お客様の多様な用途にお応えすることができるようになりました。

三菱重工サーマルシステムズとRCCは、今後も冷凍・冷蔵トラックの省エネ・環境性能向上につながる輸送冷凍機の開発・販売に緊密な連携で臨み、低温物流市場をさらに深耕することで、低炭素社会の創造に貢献していきます。

  • 予冷時間とは、庫内温度を常温から設定温度まで下げるのに要する時間のことです。
電動冷凍車「日野プロフィア COOL Hybrid」
電動冷凍車「日野プロフィア COOL Hybrid」

Tags: I&Iドメイン,自動車関連,アジア
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