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ポジティブ・インパクト・ファイナンス融資契約を締結

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三菱重工業は、明治安田生命保険相互会社(本社:東京都千代田区)との間で、ポジティブ・インパクト・ファイナンス(資金使途を限定しない事業会社向け投融資タイプ)(注1)の融資契約(対象金額20億円)を締結しました。

三菱重工グループは、地球規模の課題である気候変動への対策が求められている中、社会課題の解決に貢献し中長期的に成長を続けていくために優先的に取り組むべきテーマとして、2020年に「脱炭素社会に向けたエネルギー課題の解決」「AI・デジタル化による社会の変革」を含む5つの重要課題(マテリアリティ)を特定しました。これらを中期事業計画に反映しており、エネルギー供給側での脱炭素化、エネルギー需要側での脱炭素化・省人化・無人化の実現を成長領域と定め、事業化に向けた取組みを進めております。エネルギーを「つくる」「つかう」の両面から事業を通じて脱炭素化を推進することで、2040年にはCO2排出量Net Zeroを実現し、カーボンニュートラル社会の実現に向けて貢献します。

今回の契約では、2024年3月に三井住友信託銀行株式会社(本店:東京都千代田区)との間で実施した「ポジティブ・インパクト評価」(本評価)を活用しています。なお、本評価はポジティブ・インパクト金融原則への準拠性および資金使途を限定しない事業会社向け金融商品のモデル・フレームワークへの準拠性ならびに活用した評価指標の合理性について、株式会社日本格付研究所(注2)から第三者意見を取得しています。

<本評価の概要>

テーマ 本テーマが創出する
インパクト
目標と指標(KPI) SDGs
脱炭素社会実現への貢献 GHG排出量の削減 (a)CO2排出削減
【目標】
  • 事業活動におけるCO2総排出量(Scope1、2)を2030年までに50%削減(2014年比)、2040年にNet Zero達成
【指標(KPI)】
  • 事業活動におけるCO2総排出量(Scope1、2)の削減割合(対象範囲:国内・海外の三菱重工グループ)
(b)バリューチェーン全体を通じたCO2排出削減
【目標】
  • バリューチェーン全体の排出量(Scope3+CCUSによる削減貢献)を2030年までに50%削減(2019年比)、2040年にNet Zero達成
【指標(KPI)】
  • バリューチェーン全体の排出量(Scope3+CCUSによる削減貢献)削減割合(対象範囲:国内・海外の三菱重工グループ)

エネルギーをみんなにそしてクリーンに

産業と技術革新の基盤をつくろう

気候変動に具体的な対策を

無人化・省人化への貢献 無人化・省人化 (a)製品・事業/インフラの無人化・省人化
【目標】
  • 製品・事業/インフラの遠隔/自動運転、遠隔/自動検査・点検に向けた技術開発、実用化の推進
【指標(KPI)】
  • 製品・事業/インフラの遠隔/自動運転、遠隔/自動検査・点検に向けた技術開発、実用化の取り組み状況

働きがいも経済成長も

産業と技術革新の基盤をつくろう

住み続けられるまちづくりを

ダイバーシティの推進 多様な人材による
新たな価値創出
(a)多様な人材による新たな価値創出
【目標】
  • 2030年までに役員に占める女性比率を30%以上にする(当社単体)
  • 2030年までに管理職に占める女性比率を2倍(2021年度比)にする(国内・海外の三菱重工グループ)
【指標(KPI)】
  • 役員に占める女性比率(当社単体)
  • 管理職に占める女性比率の増加割合(国内・海外の三菱重工グループ)

ジェンダー平等を実現しよう

働きがいも経済成長も

人や国の不平等をなくそう

これらの取り組みにおける成果は、三菱重工ウェブサイトやSUSTAINABILITY DATABOOK、統合レポートなどによって開示する予定です。

三菱重工グループは、グループの総合力や強みを生かし、人々の生活に豊かさをもたらすことで、持続的な企業価値の向上およびサステナブルな社会の実現を目指していきます。

  • 1ポジティブ・インパクト・ファイナンス
    国連環境計画・金融イニシアティブ(UNEP FI)が策定したポジティブ・インパクト金融原則および同実施ガイドラインに基づき、企業活動が環境・社会・経済に及ぼすインパクト(ポジティブな影響とネガティブな影響)を包括的に分析・評価し、当該活動の継続的な支援を目的とした融資です。企業の活動、製品、サービスによるSDGs達成への貢献度合いを評価指標として活用し、開示情報に基づきモニタリングを行うことが最大の特徴です。

    国連環境計画・金融イニシアティブ(UNEP FI)
    UNEPと200以上の世界の金融機関による広範で緊密なパートナーシップであり、1992年の設立以来、金融機関、政策・規制当局と協調し、経済的発展とESG(環境・社会・ガバナンス)への配慮を統合した金融システムへの転換を進めています。

    国連環境計画(UNEP)
    1972年に「人間環境宣言」および「環境国際行動計画」の実行機関として設立された国連の補助機関です。

    ポジティブ・インパクト金融原則
    UNEP FIが2017年1月に策定した、SDGsの達成に向けた金融の枠組です。企業がSDGsの達成への貢献をKPIで開示し、銀行はそのプラスの影響を評価して資金提供を行うことにより、資金提供先企業によるプラスの影響の増大、マイナスの影響の低減の努力を導くものです。融資を実行する銀行は、責任ある金融機関として、指標をモニタリングすることによって、インパクトが継続していることを確認します。

  • 2 株式会社日本格付研究所について、詳しくは以下ウェブサイトをご参照ください。
    https://www.jcr.co.jp/

 

<参考URL>

■三菱重工グループのサステナビリティ

■三菱重工グループ 「SUSTAINABILITY DATABOOK 2024」2024年3月期(2023年度)

■三菱重工グループ 統合レポート 2024年3月期(2023年度)

■三菱重工 2024事業計画


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三菱重工グループについて

三菱重工グループは、エンジニアリングとものづくりのグローバルリーダーとして、 1884年の創立以来、 社会課題に真摯に向き合い、人々の暮らしを支えてきました。
長い歴史の中で培われた高い技術力に最先端の知見を取り入れ、カーボンニュートラル社会の実現 に向けたエナジートランジション、 社会インフラのスマート化、サイバー・セキュリティ分野 の発展に取り組み、 人々の豊かな暮らしを実現します。

詳しくは: