SNAKE-UT(ボイラ水管肉厚測定用水浸UT)
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当社では、ボイラ水管の肉厚データを広範囲に効率よく採取し、適切な補修範囲や方法を確定するために、独自技術を搭載したボイラ水管肉厚測定用水浸UT”SNAKE-UT”を開発しました。

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従来の気中UT(接触式UT)による肉厚計測の課題

ボイラの安定・安全運転の為に、定期的にボイラ水管の目視点検、肉厚計測等を実施し、適切な補修の範囲を把握しておく必要があります。肉厚計測には、現在主として気中UT(接触式UT)を用いた手作業による水管外からの定点計測が用いられますが、

  • 計測範囲が狭く、限定的となる
  • 狭隘部などでボイラ水管の肉厚計測ができない箇所がある
  • 計測のために炉内足場仮設、水管表面処理、水管切断・復旧という付帯工事が必要になる

などの課題があります。

SNAKE-UTによる肉厚計測の特長

SNAKE-UTは、回転式水浸UTを採用し、独自に開発したガイド管(挿入装置)を用いて水管を切断することなく管内部にセンサを挿入し、水管の肉厚を計測することができます。

これにより、管外からの定点計測と比較し、約500倍※の肉厚データを入手することが可能となります。 (※5m/本と仮定した場合)

また、狭隘部など気中UT(接触式UT)では計測できなかった水管の肉厚データを計測できるほか、独自に開発したガイド管により、従来の水浸UTでは計測できなかった燃焼室などに配置されるボイラ水冷壁管計測も可能となります。

計測は、管寄せ検査孔からセンサを挿入して行うため、炉内足場仮設、水管表面処理、水管切断・復旧といった付帯工事が不要となります。

これらの特長により、“計測コストの削減” “計測時間の大幅な短縮” “広範囲の計測”を実現します。

SNAKE-UTの装置構成

装置構成は主に、センサを管寄せ検査孔から水管まで挿入するための”ガイド管”、”ガイド管操作部”、センサにより肉厚データを取得する”探傷器”から成り立ちます。


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